阪神・佐藤輝 ムキムキ!3年目の本気仕上げ ソフト・柳田、糸井先輩らと自主トレ重ね“超人化”

 声を張り上げ、ノックの球を要求する佐藤輝(撮影・高部洋祐)
 大山(左)らと精力的にノックを受ける佐藤輝
 ホームラン量産の予感?練習前、宜野座村野球場に虹が架かった
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 阪神の先乗り合同自主トレが29日、沖縄県国頭郡の宜野座村野球場で始まった。昨オフは左膝痛の影響もあり、加減しながらの調整だった佐藤輝明内野手(23)だが、今冬の鍛錬でサイズアップに成功。たくましい体つきを披露した。5番起用を示唆している岡田監督の期待に応えるべく、2月1日のキャンプインに向けて最終仕上げにかかる。

 鮮やかな虹が架かった宜野座の空の下、一回り大きくなった佐藤輝が姿を現した。逆三角形に広がった背中、丸みを帯びた肩、分厚い胸板。黒のチームパーカを着用していても浮かび上がる筋骨隆々な肉体が、今冬の収穫だった。

 「思ったより涼しい感じですけど、いい感じじゃないですか」。最高気温15度とすがすがしい気候の中、先乗り自主トレを開始。他の野手が屋外フリー打撃を行う中、室内で黙々とバットを振り込んだ。打撃練習後は、三塁の守備に就いてフリー打撃の打球を処理。三塁線、三遊間と守備範囲ギリギリの打球も必死に追いかけ、はつらつと汗を流した。

 グラウンドを見渡せば、佐藤輝がどこにいるのか一目でわかるほど体もサイズアップしていた。今オフは1月中旬に広島県呉市でソフトバンク・柳田らとの合同自主トレに参加し、関西では独立リーグ入りする弟・太紀と自主トレ。近大の先輩でもある元阪神・糸井ともトレーニングを行い、ウエートトレーニングを中心に鍛錬を積んだ。

 発達した大胸筋が進化を物語る。「このオフは鍛えてきたので。(筋力も)増えています」と数字面でも肉体改造の成果を実感。昨春は左膝痛の影響により、患部に不安を抱えたままのキャンプインだったが、今春は万全の状態で2・1を迎えられそうだ。

 岡田監督は開幕4番に大山を据え、佐藤輝には5番を任せる考えを公言している。ただ、佐藤輝は「別に気にしていない」とキッパリ。今は打順にこだわるよりも、シーズン開幕に向けて沖縄でさらにパワーアップを遂げることに集中する。

 キャンプのテーマについては「いろいろあるので、やるうちにも見つかるだろうし、しっかり考えながらやっていきたいと思います」と背番号8。真価が問われるプロ3年目。鍛え上げたマッスルボディーに技術を上乗せし、誰もが認める虎のスラッガーとなる。

 ◆佐藤輝のキャンプイン       

 21年 先乗り合同自主トレから推定140メートル弾をかっ飛ばすなど周囲の度肝を抜いて臨んだプロ初キャンプ。「アピールをしっかり」と意気込み、2月1日の初日では、フリー打撃でバックスクリーン直撃を含む9本の柵越え。

 22年 “限界スタート”だった2年目キャンプ。初日はフリー打撃だけで241スイング。他にも休みなく振り続けるティー打撃などのメニューをこなし「しんどい」と悲鳴をあげた。キャンプイン前日には「レベルアップして」と抱負。夏場から失速した前年の反省を踏まえた体力強化と打撃フォーム改良を試みた。

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