阪神・ドラ1森下 鉄人宣言!鳥谷以来の背番号1「自分の番号」に塗り替え球団の顔に

 阪神は12日、大阪市内のホテルで新人選手入団発表を行い、ドラフト1位・森下翔太外野手(22)=中大=はOB・鳥谷敬氏(41)が背負った背番号「1」を継承することが決まった。レジェンドのイメージが強い背番号を、自分のイメージに変えることを決意。阪神で16年間、1番を背負い、“鉄人”として名をはせた先輩のように、息の長い「球団の顔」として活躍することを誓った。

 全身にまばゆいフラッシュを浴びながら、森下は縦じまのユニホーム姿で金びょうぶの前に立った。広い背中で背負った背番号「1」。その番号の重みを胸に刻み、堂々と言葉を紡いだ。

 「伝統的な番号をいただけたことをすごくうれしく思いますし、自覚と責任を持ってプレーしていきたい」

 阪神では2004年から19年まで16年間、鳥谷氏が背負った1番。偉大な先輩は聖地を幾度も沸かせ、虎党はその背中を目に焼き付けてきた。

 森下はその記憶を塗り替えるべく、「自分のプレーを発揮して、1番という数字が自分の番号になればいい」と決意。同番号を“森下色”に染め上げる覚悟を口にした。

 岡田監督は第1次政権がスタートした直後の03年ドラフトで鳥谷氏を自由獲得枠で指名し、背番号「1」を渡した。同様に再就任直後のドラフトで同番号を森下に託したことに、期待度の高さがうかがえる。

 ただ、森下は「プレッシャーは感じていない。ファンの方は鳥谷さんの後で、期待や思うところはあると思うんですけど自分は自分らしくやりたい」とキッパリ。「1」を背負う重みを重圧として捉えず、力に変える。

 先輩にはテレビ画面越しに魅了されてきた。13年のWBC2次ラウンド・台湾戦。1点を追う九回2死一塁で一走だった鳥谷氏が二盗を決め、同点を演出した。「あの場面で(盗塁)できる選手はなかなかいないと思う」。絶体絶命の場面で盗塁を決めた同氏の勝負強さにうならされた。

 1年目の目標に新人王を掲げる中、鳥谷氏が1年目に出場した101試合超えもノルマに設定。「1番という数字を、より長く阪神タイガースで付けていきたいので出場試合数や年数にこだわってやっていきたい」。同氏は歴代2位の1939試合連続試合出場を記録した“鉄人”で、プロ18年間で通算2243試合に出場。森下は偉大な番号を継承する後輩として、レジェンドの成績を意識した。

 壮大な目標も宣言した。「エンゼルスの大谷選手のような世界で通用するプレーヤーになりたい」。球界を代表するスラッガーとなり、「背番号1=森下」を虎党の記憶に刻んでいく。

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