師弟対決や!岡田阪神×林中信兄弟 23年春沖縄Cで台湾王者と対戦プラン浮上

 かつての教え子の挑戦を受ける岡田監督
 台湾プロ野球チーム・中信兄弟の監督を務める林威助(中信兄弟提供)
 選手時代の林(右)にノックをする岡田監督=06年11月
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 阪神が来春キャンプ中に台湾プロ野球・中信兄弟との練習試合を検討していることが5日、分かった。第1次岡田政権時代に選手として阪神で活躍し、現在は中信兄弟を指揮する林威助監督(43)から打診があり、日程を調整中。2月の沖縄で虎党注目の師弟対決が実現する可能性がある。

 日台の師弟対決プランが浮上している。岡田阪神の相手はかつての教え子、林威助監督率いる台湾・中信兄弟。今季は後期優勝チームとして臨んだ台湾リーグを制し、2年連続で台湾王者に輝いた。指揮官だけでなく、阪神に3年間在籍した左腕の呂彦青が抑え、平野恵一が打撃・内野統括コーチを務めるなど、縁のあるチームだ。

 その台湾王者が来年2月中旬から沖縄遠征を計画。阪神も同時期に沖縄で春季キャンプを行っており、こんな絶好機はない。「林監督から試合をしたいという話があった」と球団関係者。林威助監督からの申し入れを受け、現在は実現に向けて日程を調整している。

 阪神は来春から2軍キャンプ地も高知・安芸から沖縄・うるま市に移転。第3クール中と見込まれる2月11、12日には1、2軍合同で23年初実戦となる紅白戦を予定している。さらに林威助監督の中信兄弟との練習試合が開催されるとなれば、阪神ファンの注目を集めることは間違いない。

 02年度ドラフト7巡目で近大から阪神入りした林威助は、第1次岡田政権1年目の04年に代打でプロ初出場。打力を高く評価され、07年には自己最多115試合に出場し、打率・292、15本塁打をマークした。06年からは左の長距離砲としての期待から、掛布雅之氏と同じ背番号「31」を背負い、虎党からも愛された選手だった。

 14年から17年まで故郷・台湾の中信兄弟でプレーし、現役引退後の18年に2軍監督就任。21年から1軍で指揮を執り、台湾シリーズ連覇を達成するなど、指導者として着実に実績を積んでいる。

 岡田監督は、第4クールから始まることが濃厚な対外試合について「その辺になったら絞っていかな」とある程度レギュラーを固めた上で臨む方針を示す。第2次岡田政権のベストメンバー候補と、林威助が育てた台湾王者の真剣勝負が2月の沖縄を盛り上げる。

 ◆中信兄弟(ブラザーズ) 中華職棒に初年度から加盟した「兄弟エレファンツ」が前身。10年シーズン終了後、所属選手が八百長行為に関わった「黒象事件」が発覚。当時の中込伸監督が責任を問われ解任(のち有罪判決が確定)。14年に中国信託商業銀行が買収し、新球団名を「中信兄弟」とした。20年から林威助監督が率い、21、22年に2連覇。元阪神の平野恵一打撃・内野総括コーチ、呂彦青投手が在籍。台中市にフランチャイズ球場を持つ。

 ◆林 威助(りん・うぇいつぅ)1979年1月22日生まれ、43歳。台湾出身。現役時代は左投げ左打ちの外野手。柳川から近大を経て、02年度ドラフト7巡目で阪神入団。13年オフに戦力外。NPB通算成績は454試合、1022打数270安打、31本塁打、125打点、打率.264。14年から台湾・中信兄弟でプレーし17年引退。20年から中信兄弟監督。04年アテネ五輪と06、09年WBC台湾代表。

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