阪神・湯浅「先発やりたい」 目指すのは“由伸ロード” いつか日本のエースに

 阪神・湯浅京己投手(23)が3日、甲子園球場内のプレミアムラウンジで開催された甲子園歴史館トークショーに参加した。ファンの前で「(将来的に)先発をやりたい」と公言し、リリーフを経てエースに成長したオリックス・山本のような“由伸ロード”を歩みたいと決意を明かした。

 投手として目指したい道がある。胸に秘めていた思いを、湯浅は包み隠さず明かした。トークショーの終盤、目標の投手に「山本由伸さん」と挙げた右腕。将来的な選手としての理想像に言及した。

 「(山本は)中継ぎから最初やられていて。自分もおいおいですけど先発やりたいと思っている。中継ぎから先発に行ってあれだけのタイトルを取られている。あんなピッチングができたらもっと楽しくなるだろうなと」

 その言葉通り山本は17、18年に中継ぎ投手として経験を積み、本格的に先発転向したのは19年。今季は15勝5敗で防御率1・68、205奪三振を記録し、史上初となる2年連続投手4冠を達成したエースだ。中継ぎ、先発時代と両方の投球映像を視聴し、湯浅も存分に刺激を受けていた。

 4年目の今季は「八回の男」に定着し、45ホールドポイントで最優秀中継ぎのタイトルを獲得。来季、岡田監督は守護神構想を抱くが、ここからキャリアを重ねていけば山本のように先発へ挑戦する道が開けるかもしれない。夢を持ちつつ、まずは任された位置で活躍を遂げる。

 “村神様”で今年の流行語大賞を受賞したヤクルト・村上には、来季も打たせないと決意。今季は4打席対戦し、3打数無安打1四球に抑え込んだ。同学年で、球宴や侍ジャパンの強化試合で顔を合わせた時には「真っスラわざと投げてんの?」と村上から声をかけられたという。

 最速156キロで左打者の懐に食い込んでくる特種球は、脅威のボールと言えるだろう。「これ使えるなって。(言ってくるのは)気にしているんじゃないですか」と村上封じへの自信を深めている。

 それでも相手は今季、日本選手歴代最多56本塁打を放ったスラッガー。さらに対策を練ってくる可能性もあるが「球種を増やすのもそうだし、真っすぐや攻め方とか今年と違う攻め方をしても面白い。これから考えます」とニヤリと笑った。ファンの前で語った真っすぐな思いを実現させるために、己の実力でエース道を切り開く。

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