阪神・中野「2番・二塁」内定&打率3割指令 岡田監督明言、近本と“アライバ”超えろ

 「阪神秋季キャンプ」(16日、安芸)

 阪神・岡田彰布監督(64)が16日、中野拓夢内野手(26)の「2番・二塁」内定を明言した。遊撃からコンバートされた二塁守備に関しては「十分よ」と合格点を出し、打撃に関しては打率3割以上&出塁率向上を期待。その上で1番・近本とともに、元中日の“アライバ”(荒木、井端)を超える「嫌らしい1、2番を目指してほしい」と求めた。

 中野についての話題が飛ぶと、岡田監督は声を弾ませた。キャンプ前から1番・近本の固定を明言していたが、この日は中野の打順と守備位置について言及。近本と1、2番を組ませる構想を練っていることを明かした。

 「俺は(1番)近本、(2番)中野がいいと思うよ。今、思っているのはその1、2番がベストやないかなと思うけどな。中野の打撃はそんな言うことないやんか。二塁の守備?十分よ」

 高い打撃センスがあるからこそ、さらなる進化を求めている。それは、打率&出塁率の向上だ。今季、セ・リーグ3位の157安打をマークしたが、打率・276、出塁率・301にとどまった。

 岡田監督は「3割目指す方を俺は言いたいな。最多安打狙って2割7分やろ」と話し、自身の現役時代を思い返した。「川上(哲治)さんに『3打数1安打1四球で首位打者なれるよ』と言われたわ」。毎試合、継続的に安打を積み重ねることが、3割到達への近道と考えている。

 打力だけでなく、脚も速い選手だけに「その発想で打席に立ったら、(出塁率3割5分を)超えるやろうな」と指揮官は語気を強める。その上で1番・近本と2番・中野のオーダーで元中日1、2番の荒木、井端を超えろとの指令も飛んだ。

 「荒木、井端は3割打てへんやろ?それの上いかへんと。嫌らしい1、2番を目指してほしいな」

 岡田監督からの言葉を伝え聞いた中野も「打率3割というところは大事だと思っている」と向上心は高い。続けて「上位を打つのであれば出塁率を上げて、クリーンアップがもっと打点を稼げるような状況を作っていきたい」と力を込めた。

 また、指揮官から合格点をもらった二塁守備については「侍ジャパン強化試合で二塁で試合に出たり、キャンプでも入って徐々に慣れてきている。二塁の動きをマスターできるように」と前向きだ。

 2番打者、そしてプロ入り後は経験の少ない二塁での挑戦が来季から始まる。“アライバ”を超える“チカナカ”コンビ結成で、岡田野球の象徴となる。

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