阪神・井上 いきなりレギュラー候補急浮上 岡田監督絶賛「一番飛んでたんちゃう?」

 岡田監督(奥)が見る中、打撃練習をする井上(撮影・田中太一)
練習の合間、笑顔を見せる(右から)阪神・井上広大と阪神・前川右京=安芸(撮影・田中太一)
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 「阪神秋季キャンプ」(2日、安芸)

 チャンスはチャンスよ-。秋季キャンプ初日となった2日、高卒3年目の阪神・井上広大外野手(21)の打撃が、岡田監督の目に留まった。フリー打撃での打球の飛距離に目を見張り、「今日、井上が一番飛んでたんちゃう?」と自ら名前を挙げて絶賛。外野のレギュラー確保へ期待を寄せた。

 メイン球場スタンドで、ランチを食す岡田監督の目に驚がくの打球が飛び込んできた。

 「井上は打つポイントが全然変わったなと思ったね。今日なんか、めちゃいい感じで打ってたよ」。直接打撃指導を行った大山の話題の最中に、自ら名前を挙げて絶賛したのが井上だ。フェニックス・リーグに参加していた若虎を就任後初チェック。時には防球ネット最上部へと、ぶち当てる飛距離に引きつけられた指揮官は「今日、井上が一番飛んでたんちゃう?」と目を細めた。

 辺りが真っ暗になるまで、最終組で練習を終えた井上。指揮官の“お褒めの言葉”を伝え聞くと「ビックリしています」と驚きながら、意識的にポイントをこれまでより、前に置いて打撃に取り組んでいることを明かす。

 それは岡田監督が秋季練習中に、大山へ行ったアドバイスを記事で読んだことがきっかけだった。「同じ右打者で、同じような長打を打つタイプ。自分にも言われているんだなと受け止めて、練習からやってみようかなと」と説明した。

 岡田監督が伝え聞いていた井上の弱点は“速球に弱い”だった。それは本人も自覚済み。今季一度だけ1軍に昇格した8月14日・中日戦でのR・マルティネスと対戦。右邪飛に終わった4打席目を例に出し、「当たりはしましたけど、なんとかヒットゾーンに飛ばすという意味では、もっと真っすぐに強くならないと」と痛感したという。

 監督の称賛は打撃だけではない。「守備も見たけど、肩とかも強い方やしな。チャンスはチャンスよ」。左翼に就いたノックでも、お眼鏡にかなった。

 井上は「一日終わっただけなので、いい一日一日を毎日続けていけるように。それが大きなものになると思うので、頑張っていきたい」。キャンプ初日に、いきなり外野のレギュラー候補へと急浮上したが、慢心することなく練習に励むことを強く誓った。

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