阪神・藤浪 3回2失点 村上に痛恨逆転2ラン「申し訳ない」CS敗退なら日本ラスト登板も
「セCSファイナルS・第2戦、ヤクルト5-3阪神」(13日、神宮球場)
阪神・藤浪晋太郎投手は顔色一つ変えず、左翼方向へ視線を向けた。1-0での三回2死一塁。4番・村上に対し、フルカウントから外角低め直球を勝負球に選択した。だが、狙い澄ましたようにはね返された打球は左翼席に着弾。衝撃の逆転2ランの前に沈んでしまった。
15年10月10日・巨人戦(東京ド)以来7年ぶりのCS先発登板。初回からエンジン全開で飛ばした。初回は塩見、山崎をスプリットで連続三振。だが、試合前から降り続く雨に水を差されてしまう。
山田に四球を与え、村上に3球目を投じたところで雨脚が強まり試合は一時中断。気温16度と悪条件も重なり、マウンドで左足を滑らせる場面もあった。
38分後、試合が再開されると、村上への四球に自身の暴投が絡み、2死一、三塁とピンチを拡大。それでもオスナを中飛。二回も無失点で抑え、快投を予感させていた。
短期決戦で、連敗だけは避けたいチーム状況もあり、1点を追う四回の好機に代打を送られ、早期降板を余儀なくされた。自身、14年以来8年ぶりのCS白星は手にできず、3回2安打2失点。「早めの継投もあると思っていたので、序盤からしっかり強いボールを投げ込む意識でした。失投ではなかったですが、うまくホームランを打たれてしまい、リードを守ることができずに申し訳ないです」とコメントを残した。
9月下旬に憧れのメジャー挑戦を表明。今オフに、ポスティングシステムを利用しての移籍を希望している。この夜が日本ラスト登板となるかもしれないが、今後の状況次第では再びマウンドに立つ可能性も残っている。これが最後の姿になればあまりにもさみしい。チームの再進撃を信じて、出番を待つ。
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