「２軍練習試合、阪神１１－１日本生命」（４日、鳴尾浜球場）

　阪神・高寺は当然のごとくＨランプをともし続けた。鳴尾浜に４度、鳴り響いた爽快な木製音。ＣＳファーストステージでのスタメン出場に向け、猛アピールに成功した。

　調整のため、２軍の練習試合に「２番・二塁」でスタメン出場。５打数４安打３打点と大暴れし、「しっかりタイミングを合わせて対応できていた」と好感触を示した。

　三回１死で痛烈な右前打を放つと、五回２死三塁では華麗な流し打ちで左前適時打をマーク。さらに七回１死から右前打を放ち、締めくくりは八回２死二、三塁で内角球を力強く引っ張り込み、右翼線へ２点適時二塁打。４安打中３本が右方向への安打で、「インコースに来たら勝手にライト方向に打てた。あとは１軍でもそれをやるだけです」とボールを体の前でさばく感覚を養った。

　９月２３日・広島戦（マツダ）でプロ初安打＆初打点をマークすると、そこから最終戦まで全て二塁でスタメン出場。放った安打は全て長打で、堂々と１軍の戦力として活躍。平田２軍監督は「言うことないね。バッティングの調子の良さを維持している」と称賛した。

　ＣＳに向け、「勝てばなんでもいいと思うので、勝つためにできることを考えてやります」と背番号６７。絶好調の打棒で、チームを勝利に導く。