阪神・藤浪 反撃ムード断ち切った 3カ月ぶりリリーフで熱投2回0封3勝目

 3番手で登板し2回無失点の藤浪(撮影・田中太一)
 5回に3番手で登板して力投する藤浪(撮影・立川洋一郎)
 5回裏に3番手で登板して力投する藤浪(撮影・立川洋一郎)
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 「広島3-7阪神」(23日、マツダスタジアム)

 〝リリーバー・藤浪〟が崖っぷちのチームを救った。阪神・藤浪晋太郎投手(28)が約3カ月ぶりの中継ぎ登板で2イニングを1安打無失点。今季3勝目が舞い込み、「仕事ができたので良かったと思います」と充実の汗をぬぐった。

 最速157キロを計測した直球を主体に赤ヘル打線をねじ伏せた。2点差に迫られて迎えた五回、先頭の代打・羽月こそ四球で歩かせたが、焦りの色は見えない。続く野間をスプリットで空振り三振に仕留めると、後続もピシャリ。2イニング目の六回も無失点に抑え、役割を果たした。

 負けが許されない一戦で矢野監督の継投策がハマった。この夜は先発・才木を「ストライクとボールがはっきりしていた」と見ると、四回から島本にスイッチ。左腕の3年ぶり被弾は誤算だったが、ブルペンには〝第2先発〟として藤浪が控えていた。ベンチの思惑通り剛腕が嫌なムードを一掃。試合後、矢野監督がヒーローに挙げるほどの働きだ。

 「晋太郎(藤浪)がいてくれて良かったよね。今日はいろんなことがあったけど、晋太郎が2イニング行って、流れを止めてくれたのがポイントかな」

 残り3試合もブルペン待機する予定で「準備はしてます」と藤浪。逆転CSへ、心強い切り札となりそうだ。

 ◆勝率で複数球団が並んだ場合 シーズンの勝率上位3チームが進出。ただし複数球団の勝率が並んだ場合、シーズン中の当該球団間の対戦勝率の順で決まる。巨人と広島が並んだ場合は巨人が、阪神と広島が並んだ場合は広島が、巨人と阪神が並んだ場合は阪神が上位。3球団が並んだ場合、他の2球団との対戦成績の合算で上位を決め、巨人、阪神、広島の場合は広島が上位となる。

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