岡田彰布氏 阪神の借金完済ターンに「よく戻した」後半戦への課題は攻撃面

 2回、佐藤輝は左中間に二塁打を放つ(撮影・山口登)
 5割復帰となり、最後を締めた岩崎(左)とタッチを交わす大山(撮影・田中太一)
 8回を無失点に抑える湯浅(撮影・田中太一)
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 「阪神1-0DeNA」(24日、甲子園球場)

 阪神、オリックスで監督を歴任したデイリースポーツ評論家・岡田彰布氏が24日、阪神-DeNA戦を解説した。2番手。浜地、3番手・湯浅の好投もあって、完封勝利。阪神は前半戦を3連勝で締めくくり、最多16もあった借金を完済した。岡田氏は後半戦も投手陣の奮闘を期待し、打線の奮起を促した。

   ◇  ◇   

 阪神は四回に大山の中犠飛で先制した後は追加点を奪えず、ガンケルは6回無失点で降板した。

 どちらに転ぶか分からない展開で、七回は2番手・浜地、八回は3番手・湯浅がそれぞれ1回無失点でDeNAに流れを渡さなかった。2人の好投は大きかった。

 浜地、湯浅はともに真っすぐに力がある。アルカンタラよりも力があるように感じる。ただ、変化球が抜けることがあり、今後は低く投げていけるようにすることが課題だろう。

 開幕当初はここまで使えるとは思わなかった2人だが、よく頑張っている。後半戦もカギを握る選手になるだろう。

 チームは勝率5割とし、最多借金16を完済した。よくここまで戻したと思う。

 ただ、開幕9連敗を喫したように、スタートが悪すぎたということもある。阪神の力からすれば、まだ貯金がゼロというのは物足りないところもある。

 でも、あの借金からよくここまで立て直した。その要因は、やはり投手陣の踏ん張りが大きい。

 今年は先発陣は安定しているが、守護神・スアレスが抜けた救援陣に不安を抱えていた。開幕しても代役として期待されたケラーは状態が上がらず2軍に降格し、シーズンに入ってもなかなか形が決まらなかった。

 ただ、浜地、湯浅らリリーフ陣も踏ん張って、ケラーも途中から安定して、課題の救援陣にも徐々に形が見えてきた。

 後半戦へ向けた課題を挙げるとすれば、やはり攻撃面だろう。爆発力がないというか、チャンスがないと今日のような淡々とした試合になってしまう。

 投手力で勝つというチームだが、もう少し点を取れるようにならないと投手陣も苦しくなる。やはり攻撃面では佐藤輝と大山の2人がキーマンになるだろう。

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