岡田彰布氏 阪神の借金完済ターンに「よく戻した」後半戦への課題は攻撃面
「阪神1-0DeNA」(24日、甲子園球場)
阪神、オリックスで監督を歴任したデイリースポーツ評論家・岡田彰布氏が24日、阪神-DeNA戦を解説した。2番手。浜地、3番手・湯浅の好投もあって、完封勝利。阪神は前半戦を3連勝で締めくくり、最多16もあった借金を完済した。岡田氏は後半戦も投手陣の奮闘を期待し、打線の奮起を促した。
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阪神は四回に大山の中犠飛で先制した後は追加点を奪えず、ガンケルは6回無失点で降板した。
どちらに転ぶか分からない展開で、七回は2番手・浜地、八回は3番手・湯浅がそれぞれ1回無失点でDeNAに流れを渡さなかった。2人の好投は大きかった。
浜地、湯浅はともに真っすぐに力がある。アルカンタラよりも力があるように感じる。ただ、変化球が抜けることがあり、今後は低く投げていけるようにすることが課題だろう。
開幕当初はここまで使えるとは思わなかった2人だが、よく頑張っている。後半戦もカギを握る選手になるだろう。
チームは勝率5割とし、最多借金16を完済した。よくここまで戻したと思う。
ただ、開幕9連敗を喫したように、スタートが悪すぎたということもある。阪神の力からすれば、まだ貯金がゼロというのは物足りないところもある。
でも、あの借金からよくここまで立て直した。その要因は、やはり投手陣の踏ん張りが大きい。
今年は先発陣は安定しているが、守護神・スアレスが抜けた救援陣に不安を抱えていた。開幕しても代役として期待されたケラーは状態が上がらず2軍に降格し、シーズンに入ってもなかなか形が決まらなかった。
ただ、浜地、湯浅らリリーフ陣も踏ん張って、ケラーも途中から安定して、課題の救援陣にも徐々に形が見えてきた。
後半戦へ向けた課題を挙げるとすれば、やはり攻撃面だろう。爆発力がないというか、チャンスがないと今日のような淡々とした試合になってしまう。
投手力で勝つというチームだが、もう少し点を取れるようにならないと投手陣も苦しくなる。やはり攻撃面では佐藤輝と大山の2人がキーマンになるだろう。
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