阪神・中野 初回先頭打で先制点お膳立て 近本と最多安打争うリーグ2位111本

 「阪神3-1DeNA」(23日、甲子園球場)

 今永攻略の突破口を開いたのは阪神の1番・中野だ。一、三回に先頭打者で2安打し、ともに生還して2得点。勝利の立役者は「いい投手だったので、立ち上がりを攻められるように、何とか1打席目から出られるように意識してやりました」と安どの表情で振り返った。

 初回、初球の148キロ直球を捉えた右中間二塁打で難敵左腕の出ばなをくじいた。犠打と暴投で先制のホームを踏み、試合の主導権を引き寄せた。三回はファウルで粘った9球目のチェンジアップを右前打。犠打で二進後、近本の右前適時打で生還を果たした。

 今季安打数を111とし、トップの近本とは2本差。「安打数どうこうよりは自分の打撃をするだけ。今はいい感じに自分が思い描くスイングができている」と手応えを口にする。2リーグ分立後、阪神勢がリーグ最多安打と2位になったのは、1967年の藤田平氏(デイリースポーツ評論家=154安打)、遠井吾郎氏(151安打)の一度だけ。夢が広がる俊足コンビだ。

 45得点は球宴前にもかかわらず、昨季と並んだ。「去年、近本さんからも得点を多くすること(が大事)と聞いた。自分も今年は1番を打たせてもらっている以上は得点を取ることが大事」。虎の切り込み隊長が自らの役割を全うし、チームの大反攻を支えていく。

 ◆阪神勢の最多安打争い 過去にセ・リーグ最多安打のタイトルと2位を阪神選手が占めたのは1967年最多安打・藤田平(154安打)、2位・遠井吾郎(151安打)の1例。1リーグ時代では46年最多安打・金田正泰(152安打)、2位・土井垣武(134安打)、49年最多安打・藤村富美男(187安打)、2位・別当薫(184安打)の2例がある。

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