阪神・青柳 憧れ小林繁以来の右腕球宴前11勝 「今後『青柳以来』と言われるのはうれしい」

 6回1失点と好投した青柳
 4回、逆転2ランを放った大山(右)を迎える青柳(撮影・北村雅宏)
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 「阪神6-3DeNA」(22日、甲子園球場)

 大黒柱の貫禄だった。阪神・青柳晃洋投手(28)が6回99球、5安打1失点で自身8連勝となるリーグ単独トップをひた走る11勝。球宴前の11勝到達は、球団右腕では79年・小林繁以来だ。

 「そんなに悪くなかったので、1個ずつ確実に(アウトを)取ろうという感じでした」

 序盤は走者を背負う展開が続いた。相手打線がセーフティーバントの構えを度々見せるなど揺さぶりをかける中、四回終了時点の球数は80球。それでも「やるならやればって感じだった。単打はOKくらいの気持ちで、球数は結構かかっちゃいましたけど、焦ることなく」と動じなかった。四回1死からは楠本に先制ソロを被弾したが、許した長打は、その一本だけ。最少失点で踏ん張った。

 肩を並べた小林繁氏は、入団会見で目標に挙げた投手。「すごい人の名前のところに入っていけるのはうれしいこと。今後そういう人が出てきたら『青柳以来』と言われるのはうれしい」と喜んだ。これでプロ通算49勝とし、節目の50勝に王手。同139勝を挙げた大先輩の背中を追い、さらに白星を重ねる。

 五回終了後には、歌手の高橋洋子が「残酷な天使のテーゼ」を熱唱。「リリーフが出てきたと思って、交代言われてないのにと思って焦ったんですけど(笑)。生で聞けて良かったです」と笑顔の右腕。チームをけん引する男が、ノリノリで自身の前半戦最終登板をを締めくくった。

 ◆井川以来の球宴前11勝 青柳が両リーグトップの11勝。球宴前までに11勝を挙げたのは、球団では2003年・井川慶以来で、右腕なら79年・小林繁以来。球団生え抜き右腕なら73年に球宴前15勝した上田二朗以来。

 ◆2年連続8連勝 青柳は5月14日・DeNA戦から8連勝となり、昨年に続き2年連続8連勝。球団では藤村隆(52年・9連勝、53年・9連勝)以来の2年連続8連勝投手となった。

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