阪神・西勇 12年連続100イニング到達 白星で飾れずも現役最長タイ
「広島5-3阪神」(20日、マツダスタジアム)
先発投手の勲章だ。阪神・西勇が6回0/3を投げ、6安打1失点。三回を投げ終えた時点で今季の投球回数が100となり、12年連続の100イニングに到達した。
敵のキーマンを封じ込めた。2点リードの立ち上がり、連打で無死一、三塁のピンチを招いた。ここで迎えたのは通算対戦打率・475と相性の悪い秋山。2019年の交流戦以来、久々の対戦で二ゴロ併殺に仕留め、最少失点で切り抜けた。
パ・リーグ時代からしのぎを削ってきたヒットメーカー。この日は重要な局面での対戦が多かった。四回も無死一塁から二ゴロ併殺でピンチの芽を摘み、六回は見逃し三振と完璧に抑えた。
“秋山斬り”には自信を見せていた。18日には「過去の相性は過去。お互い3年違えば、リセットできる時間はありますから」。その言葉通り、巧みな投球で仕事をさせなかった。
12年連続100イニング登板は現役ではヤクルト・石川、楽天・岸と並ぶ最長タイ記録。プロ入り3年目の2011年からコツコツと数字を積み上げてきた。ただ七回先頭の坂倉に左前打を許したところで降板。その後、逆転を許し7個目の白星は消滅。それでも、右腕はチームのために腕を振っていく。