阪神 延長敗戦で一気に3位→5位転落 攻守にミス、ミス響き中日に今季甲子園で初黒星

 11回、勝ち越しを許した後、平田(手前)にもソロを許し、ぼう然とする矢野監督(撮影・田中太一)
 11回、平田にソロを浴びるアルカンタラ(撮影・神子素慎一)
 11回、2失点し降板するアルカンタラ(撮影・山口登)
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 「阪神1-3中日」(16日、甲子園球場)

 3連勝中の阪神は攻守でミスが響き痛恨の敗戦。粘りをみせるも延長で競り負け、一気に5位転落となった。

 土壇場の九回。近本の中前打と好走塁で同点に追いついたが、延長に入った十一回だった。アルカンタラが先頭のビシエドに、右中間を破る二塁打を浴びる。石垣に送りバントを決められ、1死三塁。続く三ツ俣の中犠飛でリードを許した。

 さらに途中出場の平田には、今季初本塁打となるソロ本塁打を浴びて2失点。万事休すとなった。昨年7月に、異型狭心症と診断されたことを公表した平田にとっては、2020年の11月6日・ヤクルト戦(ナゴヤドーム)以来、2年ぶりとなる一発でダメを押された。

 試合は攻守でミス、ミスが重なった。二回、1死一塁の場面で、高橋周の三塁線を襲った打球を左翼・陽川が後逸。フェンス際のクッションボールを取り損ねると、一走のA・マルティネスが一気に三塁を回り、先制のホームを踏まれた。

 すると裏の攻撃でもミスが出る。先頭・糸原が三塁強襲安打で出塁。続く山本の打球は二塁正面のゲッツーコースだったが、二塁・溝脇が取り損ねて無死一、三塁に好機は広がった。

 ここで二回の左翼守備で失策していた陽川に回ってきた。「ゴリラパンチ」に期待は高まったが、陽川が打ち上げた飛球は浅く、右翼・岡林が中継に鋭く返したところでタッチアップしていた三走・糸原が慌てて三塁へ戻った。しかし間一髪間に合わず三塁転送されてアウトになった。

 今季、ホーム甲子園での中日戦は、6戦6勝と好相性だったが初黒星。同率で並んでいた広島が巨人に勝ち、DeNAもヤクルトにサヨナラ勝ちし、3位だった阪神が一気に5位転落となった。

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