阪神・佐藤輝 犠飛&意地の二塁打 好走塁の三走・島田に感謝「ありがとうなぎ」
「DeNA6-2阪神」(28日、横浜スタジアム)
決していい当たりとは言えなかったが、4番として最低限の仕事を果たした。初回に1点を先制し、なおも1死三塁。阪神・佐藤輝明内野手がフルカウントから大貫のスプリットを振り抜く。
ふらふらと上がった飛球に中堅・蝦名が前進して捕球。三走・島田がタッチアップし快足を飛ばして、間一髪のホームイン。これには佐藤輝も「浅いフライでしたが島田さんがよく走ってくれました。島田さんに感謝です。ありがとうなぎ!!」とニックネームが“うなぎ”の先輩の好走塁に感謝した。
その後は三回2死一、三塁で二ゴロに倒れるなど無安打だったが、最後に佐藤輝らしい強烈な一打を放った。4点を追う九回1死。山崎のスプリットを完璧に捉え、打球は右翼手の頭上を越えた。リーグトップをキープする22本目の二塁打となった。
矢野監督は「すごく良いとは思わないけど」と前置きしつつ「(状態が)良くない中でなんとかできる、粘れるのが今年の中での成長」と言及している。
今季、横浜スタジアムでは6試合で打率・476、3本塁打、5打点と好相性。次戦こそはバットで勝利に導きたい。「(4打席目の安打を)明日につなげて、もっと点を取るべき場面で取れるように」と佐藤輝は力を込めた。有言実行の一打で、風向きを変える。