阪神・ドラ5岡留 磨かれた勝負勘 「理想」青柳フォーム習得中 1軍帯同では大きな収穫

 阪神のファームを特集する企画「熱鳴-鳴尾浜情報-」。第3回は21年度ドラフト5位で入団した岡留英貴投手(22)=亜大=の“現在地”をお届けする。ウエスタンでは中継ぎとして20試合に登板し、防御率2・33。登板機会はなかったものの、10日にはプロ初昇格を果たした。1軍を経験して感じたプロの厳しさ、飛躍のためのヒントとは-。変則右腕の今に迫った。

  ◇  ◇

 プロの打者を前にしてよぎった不安。自らの力が通用するか確信が持てなかった岡留は、いきなり壁にぶつかった。3月27日・中日戦に、中継ぎでウエスタン初登板を果たすも1回1失点。4月3日・オリックス戦でも2回1失点と、2軍公式戦デビューから2試合連続で失点を喫した。

 「あの時は探り探りで。自分のボールが通用するか不安だった」。余裕がない分、コースを狙いすぎて打者有利のカウントに。四球や甘く入ったボールを打たれる場面が目立った。ただ、実戦を重ねる度に勝負勘が成長。今では「このボールは(打者のタイミングを)差せるとか、スライダーは投げきれば空振りが取れることが分かってきた」と打者を抑えるコツを徐々につかみはじめた。

 その中で、4月30日・ソフトバンク戦から8試合連続無失点を記録するなど結果を残し、10日にプロ初昇格。「下に落とされるプレッシャー、1試合に懸ける緊張感がファームと全然違った」とプロの厳しさを体感。登板機会はなく2日間だけの帯同だったが、得たものは大きかった。

 その間に同じ変則右腕の青柳から、全力投球でなくても“出力”の出せる体の使い方を教わった。降格後はその教えをもとに試行錯誤中。「それが理想(のフォーム)なので。いろいろ試していく」と習得に力を入れる。

 27日には、7月23日に行われるフレッシュオールスター(長崎)に選出された。投げるたびに成長を遂げる右腕。「1年間やったら学べるものがあると思う」と腕を振り続ける。

 ◆岡留英貴(おかどめ・ひでたか)1999年11月7日生まれ、22歳。沖縄県出身。180センチ、87キロ。右投げ右打ち。投手。沖縄尚学、亜大を経て2021年度ドラフト5位で阪神入団。直球とカットボール、スライダーなどで強気に攻める投球が特徴の変則右腕。今季は6月10日に1軍初昇格も登板がないまま同13日に登録抹消。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス