阪神 八回湯浅、守護神代役はアルカンタラ 岩崎不在も充実救援陣で5試合乗り切る

 アルカンタラ(左)と湯浅
 力強くキャッチボールするアルカンタラ(撮影・山口登)
 鳴尾浜で笑顔でキャッチボールする湯浅(撮影・石井剣太郎)
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 交流戦を2位で終えた阪神が14日、リーグ戦が再開する17日のDeNA戦(甲子園)に向けて甲子園で練習を再開した。矢野燿大監督(53)は13日に守護神・岩崎をオーバーホールさせる目的で出場選手登録を抹消。最短で再登録できる23日までの少なくとも5試合の抑えはアルカンタラ、八回を湯浅に託す方針を明かした。

 まだまだシーズンは長い。矢野監督は「最短でリフレッシュして帰ってきてくれたら」と、ここまで守護神としてチーム最多24試合に登板してきた岩崎を13日に抹消した。

 復帰できるのは最短で23日。少なくとも17日からのDeNA3連戦(甲子園)、次カードの21、22日の広島戦(マツダ)は守護神不在での戦いを強いられる。

 代わりに抑えを任されるのは誰か-。「現状ではアルカンタラかなって思っている。いろんなオプションも交えながらできると思うんで、八回湯浅で、九回アルカンタラかなと思っている」。指揮官は現時点での構想を明かした。

 岩崎と同じく“積極的休養”を理由に6日に抹消された湯浅は、リーグ戦再開に合わせて1軍に復帰する。16試合連続無失点を続け、23試合で防御率0・82を誇る若き右腕には、これまでと同様に八回を任せる方針。この日は2軍とともに鳴尾浜で調整した右腕も「自分の中ではいい調整ができている。リフレッシュという意味でこの期間をもらったので、本当にいい状態に戻して、今までよりもいいパフォーマンスが出せるようにやってきた」と腕をぶす。

 臨時でストッパーを務めるアルカンタラも22試合に登板しているが、金村投手コーチは「タラちゃん(アルカンタラ)は元気ですよ。明らかに疲労が出てきたら考えないといけないけど、現状では休ませることは考えていない」と状態に太鼓判を押す。

 湯浅に続いて岩崎を休ますことができるのは、救援陣の面々が充実しているからこそだ。右下肢の張りで離脱していた浜地も1軍復帰を予定。勝ちパターンの七回は岩貞、渡辺、加治屋らも含めて、フレキシブルな対応が可能となっている。

 「ブルペンはすごく手応えがある。ただ、九回は難しいところもあるし、そこをなんとか5試合乗り切れれば、またいい形になると思う」と金村投手コーチ。交流戦で加速させた勢いを止めることなく、守護神の帰りを待つ。

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