阪神・佐藤輝 自己最多6打点!適時打2本&特大13号 交流戦3連勝締めで4位浮上

 「オリックス1-9阪神」(12日、京セラドーム大阪)

 交流戦3連勝フィニッシュを豪快なアーチで締めくくった。阪神・佐藤輝明内野手(23)が九回に13号3ランを放つなど、自己最多の6打点を挙げる活躍で勝利に貢献。DeNAに代わって4位に浮上し、3位・広島には2ゲーム差に迫った。Aクラス入りも視界に捉えながら、勢いに乗って17日のDeNA戦(甲子園)からのリーグ戦再開に向かう。

 交流戦最終戦、最終打席に最高のシーンを演出だ。やはり佐藤輝は並の役者ではない。こん身のフルスイングから放たれた完全復活を告げる特大弾に「キモティー~、キモティよかったです!!」。5日の日本ハム戦で適時打を放って以来の、元西武のG・G佐藤氏のフレーズを連呼。興奮状態が収まらなかった。

 客席から「どこまで飛ばすねん!?」という声も上がった。6点リードの九回1死一、二塁。K-鈴木の142キロフォークを豪快に振り抜く。打った瞬間に分かった13号3ランは右翼5階席へ。推定130メートルの京セラドーム初アーチ。至福のひとときに浸るように、ゆっくりとダイヤモンドを一周した。

 5月29日・ロッテ戦でゲレーロから2ランを放って以来の一発。「しっかり集中して最後まで行けた結果、いい当たりになった」。そう笑う佐藤輝だが、この日は完全に覚醒モードに突入していた。

 三回には2死一、三塁から「スライダーがすごいよかったので、しっかり高めに目付けして」と狙いを定め、宮城の初球の浮いたスライダーを強振。右前適時打とした。

 4点リードの七回2死一、二塁では、右中間に運び2者が生還。自身は三塁タッチアウトとなったが、最終回の一発もあわせて自己最多6打点の活躍。「点を取らないと勝てない。もっと打点を増やしていきたい」とどん欲にこだわる部分で、得点圏打率も・197から・227(75打数17安打)に上昇した。

 前日には吉田正から打撃のヒントをもらい、山本から適時三塁打を放つなど状態は上向き。ただ、矢野監督は「まだ(持ち直したところまで)いっていないと思う」と求めるレベルは高い。

 好打者の条件に、佐藤輝は「一球、一発で仕留められるか」と掲げる。本来、試合前は“置きティー”だけを行うが、今オリックス戦では試合前に、通常のティー打撃も取り入れ、藤井康コーチとスイングの形を入念に確認。結果につなげた。

 交流戦で貯金を6つ作り、4位浮上で3位・広島には2ゲーム差とムードは上向き。リーグ戦再開後、佐藤輝が大逆襲のキーマンになりそうな予感だ。

 ◆自身最多6打点! 佐藤輝の1試合6打点は自身最多。これまでは5打点で、満塁本塁打を放った21年5月2日・広島戦と1試合3本塁打を記録した同28日・西武戦で。また、球団最多は51年・藤村富美男の1試合9打点。

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