阪神 ロドリゲス獲得決定的 虎を救って!日本知る大砲に白羽の矢 6月中にも来日

 阪神が新外国人として、元オリックスのアデルリン・ロドリゲス内野手(30)を獲得することが10日、決定的となった。交渉は大詰めを迎えているもようで、その動きと呼応するように、所属先のパドレス傘下3A・エルパソがこの日、同選手との契約を解除。スムーズに行けば、今月中にも来日する。

 救世主となるか。シーズン途中の補強ということもあり、阪神が『助っ人8人制』のラストピースとして白羽の矢を立てたのは、NPB経験者のロドリゲスだった。

 メジャー経験こそないが、マイナー通算215本塁打を誇る右の大砲。パドレス傘下3Aでは今季ここまで45試合に出場し、打率・272、12本塁打、46打点の活躍を見せている。

 コロナ禍で6月開幕となった2020年にはオリックスに所属。7月末に死球で左前腕部を打撲して離脱したこともあり、59試合の出場で打率・218、6本塁打、25打点に終わった。当時は家族が来日できないストレスも抱え、不本意な成績のまま1シーズンで日本球界を去った。

 それでもタイガース3Aに所属した翌21年は打率・290、29本塁打、94打点の大活躍で3A東地区のシーズンMVPに輝き、チームを移籍した今季も本塁打を量産している。

 阪神はロドリゲスと同じ右の一塁手・マルテが、右足コンディション不良で今季2度目の離脱中。両打ちのロハスも打率1割台と低迷し、打線は大山、佐藤輝に頼らざるを得ない苦しい状況が続く。

 ロドリゲスはオリックス時代、7月10日の日本ハム戦(京セラ)で九回2死から逆転サヨナラ3ランを放った。弾丸ライナーで左翼席に飛び込んだ打球速度171キロは当時の球団最速記録だった。典型的なプルヒッターの怪力で、浜風を味方に付けた甲子園でのアーチ量産が期待できる。

 「思い通りにいかない部分もあったが、来季に向けて、いいアイデアも得た。さらに強くなって戻ってきたい」。20年オフに日本を離れる際には、残留を強く希望したが、願いはかなわなかった。交渉などがスムーズに運べば、今月中にも来日する予定だ。苦難と経験を糧に、パワーアップした姿で虎を救ってみせる。

 ◆アデルリン・ロドリゲス(Aderlin Rodriguez)1991年11月18日生まれ、30歳。ドミニカ共和国出身。190センチ、95キロ。右投げ右打ち。内野手。08年にメッツとマイナー契約。マリナーズ、オリオールズなどを経て20年はオリックスでプレーし、59試合で打率・218、6本塁打、25打点。今季はパドレス傘下エルパソ所属。メジャー経験なし。マイナー通算215本塁打。

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