阪神ドラ4前川右京 2軍戦で衝撃“プロ1号” 復帰3試合目で逆方向ズドン

 「ウエスタン、阪神6-2オリックス」(9日、鳴尾浜球場)

 鋭いスイングで、阪神ドラフト4位・前川右京外野手(19)=智弁学園=が白球を青空に打ち上げた。打球はグングンと伸び、左翼フェンス奥の防球ネットに直撃。“プロ1号”は周囲の度肝を抜く逆方向へのアーチとなった。

 高卒新人とは思えない怪力っぷりをまざまざと見せつけた。1点リードの四回1死一塁。中村の137キロ直球を強振した。プロ入り後初本塁打となる左越え2ランに「風が吹いていたんで助けられて。風に感謝です」と少し照れながら謙遜。それでも「プロ1本目のホームランが逆方向。高校時代は引っ張りの打球が多かったので、そこはよかった」と手応えをつかんだ。

 三回1死一、二塁では中前打を放ち、上半身のコンディショニング不良からの実戦復帰後初安打をマーク。平田2軍監督は「センターに低いライナーを打って、次の打席では逆方向に長打を打てる。やっぱりあいつの持ち味はフルスイング」とうなった。

 今春の安芸キャンプでは、対外試合3試合で計4打数3安打と躍動。3月13日の巨人とのオープン戦(甲子園)から1軍に合流し、同戦では高卒ルーキーながらマルチ安打をマークして衝撃を残した。ただ、ウエスタン開幕後は4試合で16打数1安打。打率0割台と苦戦している最中に背中の張りが発症し、3月30日から無念の離脱となっていた。

 約2カ月間、野球に全力で打ち込めない日々が続いた。それでも患部が癒えてくると、「毎日、1時間はバットを振るようにしていた」と“相棒”は手から離さなかった。できることに集中して努力を続けてきた。

 「終わったことは良かったことにして、明日に向けてしっかり準備したい」と浮かれる様子はない。試合後も、グラウンドと室内練習場で汗を流した19歳。一歩ずつスラッガーへの道を歩んでいく。

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