「ソフトバンク０－２阪神」（７日、ペイペイドーム）

　絶好調の５番打者が、交流戦首位浮上に導いた。０－０で迎えた六回２死二、三塁で阪神の大山悠輔内野手（２７）が、中堅左へ先制の２点適時二塁打を放った。石川が１ストライクから投じた真ん中外寄りのパワーカーブを逃さずに捉えた。「しっかり準備して入れていますし、結果打ったのはカーブでしたけど、結果的に打って、打点がついて、チームが勝ってよかったですし、またしっかり準備して打席に入りたいと思います」と声を弾ませた。

　これで６月は打率・５５０、５本塁打、１２打点。試合前の打撃練習でセンター方向に打ち返すことをより意識してから状態が上がってきたという。

　「シーズンが終わったときに、あのときこれをしてよかったね、というのが一つでも増えれば、自分の引き出しとしても残りますし。短期間でどうとかはないですけど、でも今やっていることは続けてやっていきたいと思います」

　新井打撃コーチとルーティンで取り組む中で、矢野監督とも会話を重ね、徐々に感触を高めてきた。「そこはいつも見てもらっている方のアドバイスでもあるので、そこは大事な時間としてやっていますね」。支えてもらっている首脳陣の期待に、これからも快打で応えていく。