阪神・青柳 8回0封でリーグトップタイ6勝目 防御率は驚異の0・98

 「阪神3-0日本ハム」(4日、甲子園球場)

 エースの貫禄と風格が漂う。阪神・青柳晃洋投手(28)が8回4安打無失点の好投でリーグトップタイの6勝目。防御率は驚異の0点台に突入した。勝率と合わせて投手3冠。今季2度目の4連勝を呼び込み、最多16を数えたチームの借金を約2カ月ぶりに1桁へと減らした。

 すごい。その一言しか出てこない。今季最多4万2594人が訪れた聖地で主役となったのは、ビッグボスでも、売り出し中の相手戦士でもなく、虎のヒーロー・青柳だ。8回4安打無失点でハーラートップタイの6勝目。防御率は0・98と、驚異の0点台に突入した。

 「すごいっすね(笑)。数字にされると」

 自身も驚きの成績に笑顔を咲かせた右腕。勝率も含めて投手3冠。この日も安定感は抜群だった。序盤は走者を背負いながらも要所を締め、日本ハム打線に三塁すら踏ませず。丁寧にコーナーを突いて、今季最多タイとなる8三振を奪った。

 唯一のピンチは0-0の四回。1死から清宮に右中間へ二塁打を浴びた。それでも、4番・野村を中飛、万波を外角低めスライダーで遊直に。積極果敢な相手打線を機能させなかった。六回以降は、1四球を与えたものの無安打に。「調子は良くなかったんですけど、誠志郎(坂本)の配球のおかげで打ち取れたのが多かったので、キャッチャーに感謝かなと」と謙虚に振り返った。

 実は…。これだけの快投を見せた青柳だが、意外にも甲子園には苦手意識があった。昨季は甲子園で8試合に登板して3勝3敗。同球場以外では17試合で10勝3敗。マウンドの高さと自身の変則フォームとの兼ね合いもあり、苦戦した時期もあった。

 一方で、やはり本拠地での勝利は格別だ。「満員が久しぶりだったので、それだけでテンション上がりますし。やっぱり阪神ファンは素晴らしい」。この1勝で、聖地では今季2勝0敗。通算では16勝16敗のタイに戻した。「ホームで勝つのが一番」と、これからは白星の数をどんどん増やしていく。

 大黒柱の奮闘で、チームは6月に入って負けなしの4連勝。借金は4月9日から続いていた2桁から、ついに1桁になった。矢野監督は「いやもう、頭が下がるよね」と感謝しきりだ。「毎試合、良い感じで試合を作ることはできているので、これを継続したい」と右腕。諦めてなんかない。一歩ずつ上を目指し、チームのために腕を振る。

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