阪神・中野 チーム唯一のマルチ 守備も光った素手キャッチ&ランニングスロー

 「阪神0-2西武」(31日、甲子園球場)

 貧打にあえぐ打線の流れを変えようと、阪神・中野が打席で集中力を発揮した。勝利に直結させることはできなかったが、チーム唯一のマルチ安打。守備でも好プレーで聖地を沸かせた。

 初回は佐藤の146キロ直球に打たされて一ゴロとなったが、全力疾走で一塁・山川の悪送球を誘った。そして1点を追う六回はそれまで1安打に抑えられていた左腕から142キロ直球を捉え、詰まりながらも左前打とした。

 2点を追う八回は、最速160キロ右腕の平良が3球連続で変化球を投じた3球目のスライダーを強振。中前打を放ち、対応力の高さを示した。「交流戦自体が結構いいイメージ」という中野だが、7試合で27打数10安打の打率・370と好数字だ。

 遊撃守備も軽やかだ。三回2死から西勇のグラブをはじいた打球に猛チャージし、素手で捕球してランニングスロー。一度はセーフの判定だったが、リプレー検証でアウトに覆った。攻守で魅せた中野。次戦こそ勝利で輝く。

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