阪神・高寺、150キロ打ち返す 意識改革で急成長!虎2軍トップ・268

 阪神のファームを特集する企画「熱鳴-鳴尾浜情報-」。第2回は高卒2年目を迎えた高寺望夢内野手(19)の“現在地”をお届けする。ウエスタン3位でチームトップの打率・268を記録し、24日・広島戦(鳴尾浜)では左翼へ逆転サヨナラ2号2ランを放った。1軍昇格のためにこだわる数字、突き詰め続ける課題とは-。成長著しい若虎に迫った。

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 未来の安打製造機を目指す。高寺はここまでウエスタン42試合に出場し、打率・268をマーク。高卒1年目の昨季は58試合で打率・162だったが、着実に成長の一途をたどっている。開幕から3試合連続無安打はなく、調子の波も減少。「結果が出なくてもいつも通りやる」をモットーに、安打を積み重ね続けている。

 今春は自身初の1軍キャンプに参加。高いレベルを体感し、実力の差を痛感した。特に苦戦したのが、150キロを超える直球への対応。「150キロを投げるピッチャーのボールを打ち返せないと1軍では打てない」と課題に直面した。

 今季はファームの試合でも速球派の難敵にことごとくやられた。4月9日・広島戦(マツダ)では、先発・アンダーソンと対戦。1打席目は最速155キロの直球4球で、あっけなく空振り三振に終わった。結局、3打席の対戦で直球を捉えきることはできず。「ストレートがうなってました。でも、あれくらいを打てないとダメなんで…」。並の投手を打つだけでは変わらない。普段の打撃練習から意識改革を行った。

 ポイントは好球必打。打てる球を確実に捉えることに重きを置いた。「しっかりファウルを打ってカウントを作って、打てる球をヒットにする」。自主練習の中でも、打撃カウントを意識した練習を実施。徐々に成果は表れた。24日・広島戦の1点を追う延長十回2死三塁。速球派右腕・島内の149キロ直球を逆方向へ打ち返すと、打球は左越え逆転サヨナラ2ランとなった。

 平田2軍監督も「アウトになった時の打撃の内容もいいし、本当に順調に成長している」と変わりつつある打撃を評価。「勝負強さも光っているよ」とウエスタン5位タイの15打点にもうなずく。

 1試合1安打をノルマにする19歳。「(打率)3割は最低でもいきたい」という目標も着実に近づいている。積み上げていく安打の数を自信に変え、今季中の1軍初昇格をつかみ取る。

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