阪神 両リーグワースト今季11度目の完封負け 21日にも自力優勝の可能性が消滅

7回、降板する岩貞。左は佐藤輝(撮影・堀内翔)
7回、一塁に悪送球して肩を落とす佐藤輝(撮影・堀内翔)
 7回、山崎のバントヒットと失策で2点目を献上し静まりかえる阪神ベンチ(撮影・佐々木彰尚)
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 「ヤクルト3-0阪神」(19日、神宮球場)

 阪神が完封負けで、カード勝ち越しはならなかった。11度目の零敗は既に両リーグワーストだが、この時点で昨シーズンに並ぶ数字。21日にも自力優勝の可能性が消滅する。

 前夜の同戦では今季最多となる4本塁打を放つなど、猛打を振るった阪神打線だったが、この日は沈黙。前回3日の対戦でも完封負けを喫したヤクルト先発・小川に苦戦した。七回までガンケルの左前打、佐藤輝の右翼越え二塁打の2安打のみ。なかなか、攻略の糸口をつかめなかった。

 一方で先発のガンケルは粘り強い投球を続けた。6回を投げて4安打1失点。四回までは無失点投球を展開し、小川との投手戦を演じた。

 ただ、両チーム無得点の五回に2死から山崎を四球で歩かせると、続く山田に左中間フェンスの適時二塁打を許して先制点を献上。その後は追加点を許さず。先発として最低限の仕事をこなし、マウンドを降りた。

 失策も絡み、痛恨の失点となったのは1点ビハインドの七回だ。2死一塁から、山崎が試みた三塁線に転がるセーフティーバントを佐藤輝が一塁に悪送球。その間に1点を奪われた。さらに続く山田に右中間を破る適時二塁打を浴びて3点差となった。

 11度目の完封負けは、143試合換算で35試合ペースとなる。シーズンワーストは56年の大洋&東映の31度で、これを上回るペース。球団ワーストは63年の24試合。

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