【小山正明氏の眼】威圧感ない阪神打線 ロハス、高山先発起用してもいい

 8回、ロハスは代打の準備に向かう(撮影・山口登)
 7回、代打・高山は凡打に倒れる(撮影・田中太一)
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 「阪神1-2中日」(7日、バンテリンドーム)

 阪神は打線に元気がなく、5投手の継投の前に1点を奪うのがやっと。今季、バンテリンドームでは5戦全敗となった。阪神OBでデイリースポーツ評論家の小山正明氏(87)は、左腕対策で大幅に組み替えたこの日の打線を「威圧感がない」とバッサリ。上位5球団が混戦となっていることを踏まえ「今ならまだ何とかなる」と後輩たちに奮起を求めた。

  ◇  ◇

 阪神打線はほんまに打たんね。ボール球には手を出すし、打ち損じも多い。これでは点が取れん。

 いかんせん威圧感がないですよ。ベンチは左腕松葉を攻略するために右打者を並べていたけど“大きいの”がないから、まったく怖くない。

 右投手には左打者、左投手には右打者みたいなセオリーにこだわらず、試合後半に出てきた高山やロハスを先発で起用してもいいのではないか。ベテランの糸井も控えていただろうし。

 試合によって打線が小粒化するのは決して悪いとは思わないが、結局は普通に打っているだけという印象は拭えなかったね。小技という意味で技量不足なのかな。こういう打線では「点が入る」という雰囲気がない。

 とにかく“今”が肝心。今、何とかしないと取り返しがつかなくなる。今ならまだ何とかなる。

 案の定、巨人は馬脚をあらわし始めてきましたな。かと言って抜け出すチームもおらんでしょう。リーグが混戦模様になるのは見えている。

 だから今、少々のムリをしてでも、勝ちに行かなんとダメ。まだ100試合以上残っているんだから、この混戦の中に早く加わらないと。

 ここが踏ん張りどころ。まずは流れをつかむこと。そうすれば打線も活発になるはず。それはベンチの仕事やね。もっと知恵を出し、ベテランと若手を巧みに使い分ける矢野監督の手腕に期待したいね。

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