阪神・梅野 あっぱれ!V撃&西純を好リード「球の力をすごく感じた」
「巨人1-8阪神」(1日、東京ドーム)
極限まで集中力を高めて、阪神・梅野は打席に入っていた。六回、糸原の同点打が出てなおも2死一、三塁のチャンス。「自分がかえすしかない」-。マウンド上のデラロサ相手に向ける眼光は鋭かった。
カウント1-1から右腕が投じた151キロ直球にうまく反応。一、二塁間を痛烈に破る勝ち越し打となり、梅野に笑顔があふれた。ここ数試合はバットを寝かせたフォームで試合に臨んでいるが、それが功を奏した。
「(ボールに対して)軌道に入れやすいのもあるし、バットがなかなか(振り遅れ)出てこないというのもあったので、少しでもコンパクトに出るようにと思ってやっている」
今季初先発の西純も懸命にリードした。150キロ超の直球、140キロ台のフォークで巨人打線を封じ込める。昨季5月19日・ヤクルト戦でプロ初勝利を記録した際も右腕とバッテリーを組んでいたが「球の力をすごく感じたし、それがあるからこそ得意のスプリット、変化球が生きていたので。自分の投球をできるようになった」と成長に目を細めた。
昨年末に福岡工大城東高時代の監督、杉山繁俊氏(65)の元を訪問。東京五輪で獲得した金メダルを持参し、昨秋限りで監督を勇退した恩師から「教え子から金メダリストが出るなんて。(メダルは)重かった」と言われ、最高の報告ができた。
杉山監督への感謝は尽きない。「監督の教えることは全て合ってると思ってやってたね。『高校野球で知った悔しさ、うれしさを今後の人生に生かしてほしい』と言われたのは思い出」と振り返る。
梅野の決勝打でチームは今季初の6連勝。3日からは甲子園に戻って、ヤクルト3連戦を戦う。「ゲームに出ている以上、結果を出したいという気持ちで毎回、取り組んでいるので」。聖地でも攻守で存在感を発揮する。
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