中田良弘氏 同球種を3球続けた阪神・西勇の投球にあっぱれ
「阪神3-1中日」(27日、甲子園球場)
阪神OBでデイリースポーツ評論家の中田良弘氏(63)が甲子園球場で行われた阪神-中日戦を解説。6回5安打1失点で2勝目を挙げた西勇の投球を絶賛した。
◇ ◇ ◇
同じ投手出身として、西勇の勇気と自信と制球力に驚かされた。2点リードの六回1死一塁で、初回に先制打を許していた阿部を迎えた場面。カウント1-1からシュートを3球続けて、空振り三振に打ち取った。
投手って、同じ球種を3球続けるのって怖いんだよ。2球続けることはザラにあってもね。3球続けるとなると、さすがに相手も読んでるんじゃないかっていう思いが強くなるし、コントロールも間違えられない。
ただ、西勇は内角のほぼ同じところに3球投げ込んだ。ボール、ファウル、空振り。バッテリー間の事前の話し合いという部分もあったのかもしれないけど、それにしても、この場面でシュートを3球投げきった勇気と自信と制球力にあっぱれだ。
何が面白いかと言えば、次回の中日との対戦において、まず西勇が優位に立って試合を組み立てることができるからだ。中日打線はこの日の西勇の残像があるから、必要以上に内角を意識してくる可能性がある。そこで西勇を含めた阪神バッテリーが逆手に取ることができれば、外側のスライダーで読みとバットの芯を外し、外に意識が向いてきたら、内角を突いて詰まらせる。次回対戦へのまき餌となる投球術だった。
野球スコア速報
関連ニュース




