阪神・ドラ1森木 毎回9K!プロ初先発で奪三振ショー 最長5回0封&自己最速155キロ

 力投する森木(撮影・高部洋祐)
 5回、カナフレックス・福田を三振に仕留め、野手に合図を送る森木
 試合前、ノックを受け返球する森木(撮影・高部洋祐)
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 「2軍練習試合、阪神8-1カナフレックス」(26日、鳴尾浜球場)

 阪神のドラフト1位・森木大智投手(19)=高知=が、練習試合・カナフレックス戦でプロ初先発を果たし、プロ入り後最長となる5回を2安打無失点。球団のトラックマンでは自己最速となる155キロをマークし、毎回の9三振を奪う圧巻の投球を披露した。試合後は反省の言葉を発したように、さらなる高みを目指し続ける若虎の輝きは、チームにとっても価値あるものだ。

 虎の未来のエースには、まっさらなマウンドがお似合いだ。初回から思う存分に腕を振り、披露した奪三振ショー。社会人チーム相手に大胆に攻める森木の姿には、圧倒的な貫禄が漂っていた。

 「細かいところは別に意識せずに、一人一人しっかり抑えていければいいかなと思っていました。自分のピッチングができたかなと思います」

 試合開始直後から実力を示した。初回、先頭には低めのスプリットで空振り三振を奪い、続く打者には高め152キロで空振り三振に。圧巻は2死からの3人目。直球2球で追い込むと、最後は外角に154キロを決めた。「真っすぐで押していくのが軸なんで」と直球3球で見逃し三振に封じ、3者連続三振の好スタートを決めた。

 先発らしく、自分の意志でアクセントも加えた。この日は4人の打者の初球の入りにカーブを選択。「タイミングをずらすというのが先発ピッチャーの仕事」と緩急にもこだわり、毎回の9奪三振だ。平田2軍監督は「社会人とある程度格の違いを見せてくれるのは収穫やな」と称賛。新型コロナウイルスの影響や、雨天中止で2度流れていた先発の機会で、鬱憤(うっぷん)を晴らすかのように躍動した。

 この日は球団のトラックマンで自己最速を更新する155キロをマークし、許した安打はわずか2本。それでも、変化球が抜ける場面も目立ち「本当にプロの1軍のバッターだと考えたら、詰めが甘い」と首を振る。ここまでウエスタンで2試合に登板するも、いずれも失点。プロの洗礼を浴びているからこそ、この結果だけでは満足はできない。

 プロ最長の5回を投げても、「いくらでも行ける感じでした」とスタミナは十分。次戦は5月4日のウエスタン・広島戦(由宇)で2軍公式戦初先発する予定だ。

 「今日と同じ感じでいって、あと1週間の中で精度をしっかり高めていけるように」と森木。1軍は開幕から苦しい戦いを強いられている中、2軍の若手は着実に力をつけている。その筆頭となる森木が成長を示し、沈むチームを明るく照らしてみせる。

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