岡田彰布氏が提言 阪神は今こそ和製オーダーを 現状ベストは一塁・大山、三塁・佐藤輝に固定

 阪神、オリックスで監督を歴任したデイリースポーツ評論家・岡田彰布氏(64)が、自身の経験を基に球界の話題を深掘りする「岡田辞典」。289回目は、開幕14試合で借金11を抱えた阪神に“ベストの布陣”を考え直すことを提言した。岡田氏の考えは一塁に大山、三塁に佐藤輝を固定。佐藤輝が守っていた右翼には、状態を上げて1軍に昇格した高山らを起用するプランだ。今の状態と、今後も見据えた“和製オーダー”で低迷打破を期待した。

  ◇  ◇

 阪神は中日と今季初対戦を終えていないが、通常なら対戦が一回りする5カードを戦って1勝12敗1分け。最悪のスタートとなってしまった。

 でも、こうなってしまった以上、何かを変えないといけない。もちろんさい配も重要だが、首脳陣にはもう一度、現状でのベストの布陣を考えてもらいたい。

 まず一塁は大山、三塁は佐藤輝で固定するべきだろう。2人は今後も中軸を打たないといけない打者だ。守備位置を固定して、打撃に集中できる環境を作ってやることが、成長への後押しにもなると思っている。

 右翼を守っている佐藤輝が三塁に入った場合、外野のポジションが空く。ここには良い状態で1軍に上がってきた高山や島田らを使える。最近は三塁に入っている糸原は打率・212と結果が出ていない。状態が悪いなら先発から外していい。

 あと、今後は開幕一塁だったマルテが1軍に復帰しても、ポジションを与える必要はないと思っている。理由は四球を選べるかもしれないが、外国人選手に期待する「怖さ」がないからだ。

 ならば、一塁は一発もある大山に任せればいい。最近の阪神は外国人選手に頼り過ぎていると感じていたし、将来を見据えた場合、思い切って日本選手だけで打線を組むことを考えていいだろう。

 投手陣では湯浅が頑張っている。チームとしては、本来なら勝ちパターンをきっちり決めないといけない。だが、彼の今後を考えた場合、まだ抑えとして固定する必要はないと思っている。

 湯浅はシーズンを通してどころか、1軍でほとんど投げたことがない。どんどん経験を積んでいく立場だ。今は調子が良くても、シーズンを通して抑えとして投げさせることには酷な面がある。

 チームの勝利を考えるなら、今は抑えを固定せず、岩崎か湯浅の状態が良い方を投げさせた方がいい。その結果、湯浅が少しずつ自信をつければ今後にもつながる。

 公式戦は見に来てくれるファンのためにも、勝たないといけない。苦しい状況だが、最善を尽くして戦っていってほしい。

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