【狩野恵輔氏の眼】阪神の敗因はチーム状況を象徴する配球

 「阪神1-9広島」(9日、甲子園球場)

 阪神が本拠地甲子園で大敗し、セ・リーグ史上最速で借金10となった。先発・秋山拓巳投手(30)は3回7安打6失点でKO。デイリースポーツ評論家・狩野恵輔氏(39)が、スクイズと走者一掃の3点三塁打を喫した森下の打席での投球を捕手目線で分析した。

  ◇  ◇

 チーム状況を象徴するような配球になってしまった。秋山と梅野のバッテリーは投手の森下に対し二回にセーフティースクイズ、三回に走者一掃の3点三塁打を許した。特に三回は直球を2球続けて打たれたものだ。

 伏線は、森下が3安打3打点した3月26日のDeNA戦。いずれも変化球だった。これが頭にあり直球を選択したのではないか。チーム状態が悪いとデータ重視になる。あえて変化球を使うといった積極的な配球をできなかったことが背景にあるのだろう。

 二回1死一、三塁からセーフティースクイズを決められた場面は、バッテリーの意思疎通が取れていないようだった。フルカウントで決められ梅野が一塁送球を指示。それに対し追加点を与えたくない秋山は本塁に送球し野選としてしまった。

 収穫は代打出場の後、右翼に就いた高山。この日のように佐藤輝が三塁へ回り糸井やロハス、高山の状態を見極めながら右翼で起用する選択肢もある。

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