阪神・梅野 気迫の猛打賞 巨人3連戦へ「みんな前を向いてやるしかない」
「広島3-2阪神」(31日、マツダスタジアム)
現状を憂いているだけでは何も変わらない。球団ワースト更新の開幕6連敗が決まった試合後。3試合ぶりにスタメン出場した阪神・梅野隆太郎捕手(30)は「勝つ喜びのためにはまだ試練があると思って。みんな前を向いてやるしかないですね。もうそれだけ。本当に」と語気を強めた。
「個人的にうんぬんよりチームが勝てる努力を」。この日は揺るがぬ思いをバットで体現した。二回1死一、二塁の好機で玉村から右前に運ぶと、四回2死では三塁線へ二塁打。さらに、六回1死で塹江の150キロ直球を右前にはじき返した。
今季初の猛打賞。矢野監督は「もちろんリュウ(梅野)も必死にやっているだろうし、そういう気持ちがつながっているところもあるのかなと思います」と心意気をビシビシ感じていた。しかし、勝利には結びつかない。
同点の六回。マクブルームに勝ち越しの適時二塁打を浴び、そのまま反撃できずに試合終了を迎えた。それでも、梅野は前を向く。
「対戦チームも変わるし、月も変わるし。とにかく目の前の1試合を。何とか接戦になって勝利する時は、その喜びをみんなで勝ち取りたい」。1日から東京ドームで今季初の巨人3連戦。負の流れを好転させるためにはうってつけの相手だ。