阪神ドラ3桐敷 逆転開幕ローテ大前進 ガンケル微妙で6番手入り見えた

楽天打線相手に力投する先発の桐敷(撮影・飯室逸平)
2回、鈴木大の打球にグラブを出す桐敷=甲子園
楽天打線を相手に投げ込む桐敷
3枚

 「オープン戦、阪神3-1楽天」(6日、甲子園球場)

 阪神のドラフト3位・桐敷拓馬投手(22)=新潟医療福祉大=が逆転開幕ローテ入りへ大きく前進した。“プロ初先発”で甲子園デビュー。四回2死まで無安打投球を展開し、4回1安打無失点で強烈アピールだ。開幕ローテ入りが確実だったガンケルは腰の張りを訴えて微妙な状況となり、新人左腕がローテ入りへ近づいた。

 広々としたグラウンドで聞こえる1万1165人のざわめき、拍手…。「説明しづらい独特の、甲子園ならではの雰囲気は感じました」。そう表現した聖地を、桐敷の世界へと一変させた。“プロ初先発”ながら、テンポの良い投球で長打すら許さず、4回1安打無失点。上々の本拠地デビューを飾った。

 「先頭の入りであったり、初球であったりで、ちゃんとストライクを取ること。3球以内で追い込むことを意識して投げた。自分のピッチングで粘り強く投げられたなと思う」

 思わぬ形で舞い込んだチャンスだった。当初は2番手以降の予定だったが、先発予定だったガンケルが腰の張りで登板を回避。前日に急きょ、先発が決まったが“プロ初勝利”で応えた。

 初回、先頭・西川にいきなり四球を与えたが、動じることはなかった。直球は140キロ前半でもスライダー、ツーシーム、フォークをコースへ投げ分けた。許した安打は四回2死からの島内の遊撃内野安打のみ。「真っすぐは左、右(打者)の両方にインコースに投げることができたので、そこは一番良かった」。初回1死一塁は和田をクロスファイヤーで見逃し三振。二回先頭・辰己の2球目は内角を厳しくえぐり、空振りを奪う場面も。堂々とした内容だった。

 この日、福原投手コーチは腰の張りを訴えて2度の登板回避をしたガンケルについて「ちょっとなんともいえない。まだまだなところかな」と今後にメドが立っていないことを明かした。開幕まで3週間を切った段階で一度も実戦登板しておらず、実戦では徐々にイニングを伸ばすことを考えれば、確実だった開幕ローテ入りは微妙な状況となった。

 対して桐敷は次回も先発で、今回より長いイニングを任される予定。矢野監督は「もうちょっと良くなる」と伸びしろに期待し、「先発でも十分やれる」とこの日の投球を評価した。開幕ローテ6人のうち青柳、西勇、秋山、伊藤将の4人が決まっているが、新人左腕は今回で開幕ローテ入りへ大きく前進したといえる。同時に桐敷と6番手を争っていた藤浪もローテ入りが有力となりそうだ。

 先発なら開幕までの登板はあと2回。「次も自分のピッチングをしたい」と桐敷。即戦力ルーキーが、存在感を示し続ける。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス