阪神・佐藤輝「100点」キャンプ3冠締め!4番争いに矢野監督「輝の方が結果出ている」

 「阪神春季キャンプ」(28日、宜野座)

 阪神が28日、沖縄・宜野座キャンプを打ち上げた。プロ2年目の佐藤輝明内野手(22)は1カ月間に及ぶ鍛錬を振り返り「100点です!」と充実の表情で総括。紅白戦を含む実戦9試合に出場して打率・452、2本塁打、5打点と堂々の“チーム3冠王”。今後も大山とのし烈な4番争いは続くが、開幕までに決着をつける。

 無我夢中で駆け抜けた昨年とは充実度が違う。青い空に白い雲。2年目のキャンプを終え、佐藤輝の表情は沖縄の空のように晴れ晴れとしていた。「去年は本当に必死だったんですけど、今年はいい意味で自分のやるべきことに集中できたなと思います」。成長を実感する1カ月だった。

 矢野監督はキャンプMVPに藤浪と糸井を選んだが、やはり背番号8の存在感は別格だった。昨季終盤に痛みを覚えた左膝の状態も問題なく、右翼に加えて意欲を示す三塁守備の練習も積極参加。報道陣から自己採点するとしたら何点?と問われた22歳は「100点です!」と即答した。

 プロ1年目の昨季は歴代新人左打者で最多24本塁打を記録した一方、シーズン歴代6位タイの173三振と課題も浮き彫りになった。その反省を生かし、今キャンプでは藤井康1、2軍巡回打撃コーチと二人三脚で特訓。持ち前の長打力に確実性も向上させるため、打撃にメスを入れた。

 「しっかり軸で立つということは意識していますね。去年とは構えから違うし。足だったり、腕とかでしっかりタイミングを取れているんじゃないかと思います」。紅白戦を含む実戦9試合に出場し、いずれもチームトップの打率・452、2本塁打、5打点。着実に進化への道を歩む。

 開幕まで残り25日。今後のオープン戦でも「しっかり今やっていることを継続して」とぶれずに貫き通していくつもりだ。さらに過熱していくであろう大山との4番争いについては、心の中に秘めていた決意を口にした。

 「結果を出すことしか、そこ(4番や三塁)にいく道はないと思うので。いろいろ与えられた場所で、外野でも内野でも。何番を打っても、しっかり打って、そこにいきたいなという思いはあります」

 矢野監督は「輝の方が結果が出ている現状になっているのかなと思います」と4番争いの途中経過を分析。「行動であったり言動であったり、そういうのも成長している」と内面の変化にも目を細めた。残りのオープン戦13試合を経て、いよいよ開幕を迎える。沖縄で得た自信を胸に、さらにギアを上げていく。

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