「阪神２軍春季キャンプ」（６日、安芸）

　焦る気持ちをぐっと抑えて慎重に完全復活を目指す。安芸キャンプに参加し、「下肢のコンディション不良」で別メニュー調整を続ける阪神・中野拓夢内野手（２５）は、開幕１軍を目標にした復帰プランを明かした。

　「オープン戦の期間があると思うので、そこで１軍の試合に出て、そこから開幕に向けて少しずつ上げていけたらと思います」

　昨年の秋季練習で走塁練習中に負傷。その後、一時は完治に近い状態まできていたが、再び痛みを感じるなど春季キャンプまでに治すことができず。２軍スタートが決まった。

　１年目の昨季は、３０盗塁を決めて盗塁王に輝くなど大きく貢献。１軍キャンプ地を視察した侍ジャパン・栗山監督は、矢野監督に中野の状態を確認し「ああいうタイプがいるっていうのも、面白いんじゃないの」。抜群の走力を持つだけに、代表候補の一人として見ていく考えだ。

　遊撃のレギュラーを奪い取り、その先にある２３年ＷＢＣへ－。中野はさらなる成長を遂げて１軍に合流する。