阪神・藤浪2回1失点 新スタイル手応え 決め球・115キロスローカーブでロハス斬り

 1回、ロハスを空振り三振に仕留める藤浪(撮影・田中太一)
 1日キャプテンの藤浪はホワイトボードに文字を書き声出しをする
1回、打者・遠藤の時、けん制で近本をアウトにする藤浪(撮影・西岡正)
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 「阪神紅白戦、紅組2-4白組」(5日、宜野座村野球場)

 阪神・藤浪晋太郎投手(27)が5日、今季初実戦となる紅白戦に先発し、決め球のスローカーブに手応えをつかんだ。最速152キロの直球を軸に、2回2安打1四球、1失点。4番・佐藤輝には被弾したものの、制球は安定し、修正能力も発揮した。開幕ローテを狙う中、投球の幅は広がりそうだ。

 宜野座のスタンドがドッと沸いた。初回、3番・ロハスを追い込み、勝負球に投じたのは115キロのスローカーブだった。予期せぬ軌道に助っ人のバットはくるり。今季初実戦で、藤浪が新たな一面を披露した。

 「梅野さんからサインが出たのでちょっとビックリしたんですけど頭になかったというか。でもブルペンでもカーブはずっといい。相手の印象に残ると思いますし、効果的だと思うので、使っていければいいと思います」

 入団当初、カーブはカウント球として使っていた。近年は減少傾向にあり、決め球も130キロ台のカットボールと140キロ台のスプリットが中心。ここに110キロ台のスローカーブが加われば、ピッチングの幅が広がることは間違いない。

 課題の制球も安定していた。初回は力みから1番・近本を四球で歩かせたが、遠藤は速球で空振り三振。ロハスの打席では一塁けん制でアウトを奪い、ピンチ脱出した。二回に被弾した佐藤輝のソロも「悪いボールじゃなかった。打ったテルがすごかった」と素直に脱帽。その後も力むことなく、ストライク先行の投球に修正できたことが一番の収穫だ。

 最速152キロの直球を軸に、2回2安打1四球1失点。矢野監督も「いい形で投げられているボールが多かった」と合格点。「これから実戦を重ねていく上で変化球をどう絡めていくか」と次回登板を心待ちにした。

 この日はワンデーキャプテンを務め、オバマ米国元大統領の演説を引用。「人間は日々変わっていかなければいけません。ちょっと変えるだけで『CHANGE」、そういう人には『CHANCE』が訪れる」とナインへ熱く訴えた。開幕ローテ奪取へ。チェンジを恐れず、藤浪自身もチャンスをつかみ取る。

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