【中田良弘氏の眼】阪神 勝利の方程式へ小野らの台頭期待

 阪神の今季の課題のひとつはスアレスが抜けた救援陣の顔ぶれだ。昨季八回に登板した岩崎を九回に回すのか。そうなれば七、八回を誰にするのかもポイントとなる。さらに延長12回制となるので、抑えの強化は必須だ。

 昨季の実績からは、岩貞や馬場が考えられる。今キャンプは小野もいいし、浜地、村上、湯浅、小川、石井ら若手の台頭にも期待したい。ここにドラフト2位・鈴木や3位・桐敷の左腕2人が食い込んでくれば面白い。

 先発陣は西勇、秋山、青柳らが安定したスタートをみせた。先発ローテーションは5~6人で組むが、例えば1人欠けたとしても再編は可能。しかし救援陣は1人欠けると非常に難しい。抑え投手が打たれて負けるというのはチームにとってダメージが大きい。勝敗がひっくり返ると、先発投手の勝利も殊勲打も消えてしまう。だから後ろから逆算した投手編成は大切で、勝利の方程式となるパターンを早期に形成したい。

 この事態は若手にとって大きなチャンス。救援陣が固定されておらず、入り込む余地があるのは絶好のアピール機だ。チームとしてピンチをチャンスに変えていける。そういった面からも第2クールの実戦に注目したい。

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