阪神・藤浪が6年連続の減俸 先発志願「そのエゴを通せないなら中継ぎでも中途半端」
阪神・藤浪晋太郎投手(27)が8日、西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、1100万減の4900万円でサイン。6年連続のダウンとなった。(金額は推定)
「はっきりした数字を残せないシーズンだったので。良いシーズンとは言い難かったですね」
プロ9年目の今季は自身初の開幕投手を務めたものの、21試合(6先発)に登板して3勝3敗、4ホールド、防御率5・21にとどまった。課題の制球が安定せず、中継ぎへ配置転換。シーズン終盤は2軍で終えた。
来季は節目のプロ10年目。「自分の気持ちとしてはやっぱり先発やりたいですし。そのエゴを通せないようなら結局、中継ぎでも中途半端になるんじゃないかなと」と改めて先発への意欲を示した。
藤浪の一問一答と年俸推移は以下の通り。
【藤浪と一問一答】
-球団からはどんな言葉を
「来年やっぱりしっかり頑張ってほしいという言葉だったり、やってもらわないと困る選手だという話、期待しているという話をしていただいたので、頑張ろうと思います」
-金額は
「金額は言えませんが。(提示された金額をどういう気持ちで?)まあ当然だなと思いますし、まあ納得行くと言う言葉は語弊がありますが、そうかなと」
-開幕投手も務めた。今季を振り返って
「先発中継ぎ両方やらせてもらいまして、結局どっちでも手付かずと言いますか。はっきりした数字を残せなかったシーズンだったので。良いシーズンとは言い難かったですね」
-どんなモチベーションで過ごしていたか
「モチベーションとか言える立場じゃないので、言われたところで仕事をするというのがまず第一なんですけど。その中でやっぱり自分としては先発やりたいという気持ちでファームの時も先発調整させてもらったり、その中でチーム事情で中継ぎだったりとか、中継ぎでチャンスもらったりとかしてたので。難しいところは正直なんですけど、そうならないようにやはり圧倒的なパフォーマンスをしたり先発で使いたいと言われるようにしないといけないかなとは改めて感じました」
-印象に残ってる試合は
「そうですね…大した試合がなかったので自分の中で。正直どの試合というのはないんですけども、最後、大山が打って逆転した試合が、九回裏に3点差ひっくり返した試合ですかね。中継ぎでビハインドで投げただけなんですけど、チームとしてすごいいい勝ち方だったと思いますし、あれこそがプロ野球の醍醐味(だいごみ)というか、面白い試合だったなと。そんなに直接、勝利には関与してないとはいえ、印象に残る試合でした」
-オフはどういったプランで
「12月は基本的に大阪だったりとか、整体で東京に行ったりとかもしますけども年内はそういう感じで練習しつつ、体のケアと両方兼ねてという感じでしますし。年明けは色んなところ行ったりはします」
-来季に向けて思うところは
「やっぱり先発やっていく上で球数少なくというのもありますし無駄球、余計なボール、余計な四球がやはり自分の課題だと思うので。そのあたりをしっかり改善できるようにしたいなと思います」
-自分の中では先発
「そうですね。自分の気持ちとしてはやっぱり先発やりたいですし。チーム事情で先発は、たくさん駒がいるのでチーム事情的にも厳しいのはよく分かっているんですけども。完全な自分のエゴで先発やりたいというのもありますし。そのエゴを通せないようなら結局、中継ぎでも中途半端になるんじゃないかなと。そのエゴを通せない実力なら中継ぎでも大した成績を残せないと思ってるので。自分のエゴで先発でやりますと。それを1年間通せるくらいの力をつけれるように頑張りたいと思います」
-ファンも期待してる。来季の目標を
「まずは先発ローテーションに入ることを頑張らないといけないですし、『藤浪、先発で使いたいな』と思ってもらえるようにすることもそうですし。やっぱり1年間しっかり投げ抜いてイニングを投げること、自分の強みはタフネス、ケガしないことだと思うので。そういうところでチームに貢献できればなと思います」
-10年目で節目の年に
「自分もアラサーなんで(笑)。もちろん、うかうかしてる訳ではないですけど、もういい歳なので。しっかり頑張って覚悟を持って臨みたいなと思います」
-ファンに向けて
「今年はいい数字を残せなかったので、来年こそしっかり数字として残して。やはり『藤浪、見たいな』と、『藤浪、今日、先発で甲子園で見に行きたいな』と思ってもらえるように、投球できる1年間にしたいなと思います。応援よろしくお願いします」
【藤浪の年俸推移】
13年 1500万円
14年 4500万円
15年 8500万円
16年 1億7000万円
17年 1億6000万円
18年 1億2000万円
19年 8400万円
20年 6300万円
21年 6000万円
22年 4900万円
※金額は推定