阪神・井上 サンズバットで打撃向上や 「スピンの利いた打球」で長打狙う
阪神は30日、鳴尾浜で若手選手による強化指定練習を開始。井上広大外野手(20)は今季限りで退団するサンズが練習で使用したモデルのバットで打撃向上を目指す。
バン!バン!穏やかな陽気のグラウンドに何度も衝撃音が響いた。井上がロングティーで、ホーム付近からバックスクリーン直撃の打球を連発。「悪くないです」と心地良さそうにバットを振った。
その手には、真新しいオレンジ色のバット。正体を明かした。「サンズが練習で使っていて、アシックスの人に頼んで1センチ短くしてもらったバットです」。一度素振りで借りた際に「振りやすかった」といい、この強化練習から使い始めた。
今季はエンゼルスの大谷モデルのバットを使用。来季用は熟考中だが、練習では新しい“助っ人”で腕を磨く。目指すのは「スピンの利いた打球」だ。「同じ打球を打てるように。打球を抑えながら遠くへ飛ばすというのは一番大事かなと思います」。S砲から継承したバットで、レベルアップを図る。