阪神・矢野監督 大胆発言 菅野攻略に自信「すごい嫌かと言われればそんなことない」

 練習を見る矢野監督(撮影・北村雅宏)
 糸原が先制打=9・19甲子園
 甲子園の外野をランニングする阪神投手陣
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 「2021 JERA クライマックスシリーズ セ」に挑む阪神の矢野燿大監督(52)が5日、ファーストS突破への意気込みを語った。初戦で対戦する巨人のエース・菅野に対して「すごい嫌かと言われれば、そんなことはない」と攻略に自信を見せ、広い甲子園での開催を歓迎。初戦快勝で波に乗る算段だ。

 巨人に13勝9敗3分けと14年ぶりに勝ち越した自信もある。そして今季は宿敵の絶対的エースに無抵抗ではなかった。だからだろう、矢野監督が大胆発言で菅野攻略に自信をのぞかせた。

 「今年何回か対戦したけど、状態的にはすごい菅野らしさっていう感じは、まだないんじゃないかなと。すごい嫌かと言われれば、そんなことはない」

 今季、全体的に本調子を欠いた菅野に対して阪神は3度の対戦で1勝1敗。防御率2・53と打ち崩したとまでは言えないが、昨季まで通算9勝18敗、防御率2・17と抑え込まれていたことを考えれば、指揮官の発言もうなずける。

 「クライマックスになったら、ガラッと変えられるくらいの能力は持っている」。そう前置きした上で「今までは真っすぐ、スライダー、他のカーブだったり、シュート系だったり、いろんなボールを使えるっていうところがあったけど、今年は真っすぐ、フォークで押してくるなって」と分析した。

 さらにチームが勝ち取った甲子園での開催も歓迎する。熱い虎党の後押しがあることだではない。広い球場での開催を「ウチの野球というところで言うと、ホームランというよりは、つないでいく野球になる。その点でもいいかな」と喜ぶ。

 この日は原監督らとともにCSの共同会見に出席。「俺もきょう会見とかやったら、ちょっとテンション上がってきたしさ。やっぱり原さんを見たり、そういうので徐々に上がってくる」と気持ちは高ぶってきた。

 「今はファーストステージをどう勝つか。粘って粘って最後までもつれさせた中で、スアレスまでつなぐという野球をしたい」。下克上での日本一を果たすためにも、まずは目の前の宿敵を全力で倒しにいく。

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