阪神・近本 先制10号 逆転V始まった!奥川返り撃ち弾 11点差爆勝で1・5差

 1回、先制の10号3ランを放つ近本(撮影・飯室逸平)
 1回、右越えへ先制3ランを放った近本(撮影・田中太一)
 1回、近本は先制3ランを放ち笑顔で生還する(撮影・山口登)
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 「阪神11-0ヤクルト」(19日、甲子園球場)

 逆転優勝へ望みをつないだ。阪神の近本光司外野手(26)が初回に右越えの先制10号3ランを放った。プロ3年目で初の2桁に乗せる一発で打線を勢い付け、首位・ヤクルトとの直接対決2連戦の初戦は11点を奪って大勝した。残り5試合で1・5ゲーム差。05年以来16年ぶりのリーグ優勝は、まだまだ諦めない。

 迷いなく、一直線に向かった。弓矢のように飛び出した白球が大歓声に包まれる。確かな感触を手に、一塁へ走りだした近本。自己最多の先制10号3ランが、猛虎打線の号砲となり、奇跡の逆転優勝へ望みをつないだ。

 「最高の結果でした、打てていない投手でしたし、チームとしても抑えられていた。1、2番がチャンスを作ってくれたんで、僕は何とかつなぐようなバッティングをしたかった」

 ハイライトは初回。天敵・奥川をわずか6球で攻略した。先頭の島田が中前打で出塁すると、続く中野はランエンドヒットを成功させて無死一、二塁。好機で3番・近本が打席に立った。1ストライクからの2球目、高めに浮いた直球を強振。完璧に捉えられた打球は大きな弧を描き、右翼席に到達した。

 9号を放った8月26日のDeNA戦以来、42試合ぶりのアーチ。過去2年は9本塁打止まりで、今季も2桁本塁打の壁をなかなか突破できていなかった。「ホームランは諦めていた。いいところで打つことを意識していたんで。でも打った時はうれしかった」。一発への意識を捨て、勝利に貢献する一打への心がけが、最高の結果となった。

 リーグ制覇を果たすためには勝ち続けるしかない。2日連続で行った試合前の声出しは、守りに入るのではなく積極的な姿勢を呼びかけた。「きょうも失敗を恐れず。攻めて、攻めて、攻めていくぞ!さあいこう!!」。選手会長の号令に応えるように、仲間も前だけを向いて戦った。

 今季から就任した選手会長。投手陣の奮闘に野手が応えられていなかった時には「少しでも点を取って休ませてあげよう」と野手陣で話し合うこともあった。高めていった結束力。全員が同じ方向を向いている。

 連敗なら、甲子園でヤクルトの優勝を許していた2連戦の初戦。負けられない戦いで、16安打11得点で零封と圧勝した。「自分たちの野球がしっかりできたんで、これからも大事な試合が続くんで、より多く頑張っていきたい」と近本。猛虎は最後まで諦めず、目の前の相手をチーム一丸で倒していく。

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