阪神 痛恨の逆転負け 及川がソトに逆転2ラン被弾 連勝5でストップ
「DeNA4-3阪神」(7日、横浜スタジアム)
阪神が痛恨の逆転負け。連勝も5でストップした。
1点リードの八回1死二塁。ここで矢野監督がマウンドに行く場面も見られたが、3番手の及川がソトに直球を仕留められ、バックスクリーンへと完璧に運ばれた。岩崎を温存した形が裏目に。恐れていた事態が目の前で起こってしまった。
打線では、大山が2年連続20本塁打を決める一撃を放った。三回、マルテの先制二塁打が飛び出した直後。ロメロのカットボールを豪快に左翼席に叩き込んだ。これが今季20号2ランとなり、笑顔でナインと喜びを分かち合った。
今季、阪神はすでに佐藤輝(23本)、マルテ(22本)、サンズ(20本)の3人がシーズン20発以上を記録。この日の大山の20発到達によって、日本一に輝いた85年のバース(54本)、掛布(40本)、岡田(35本)、真弓(34本)以来、36年ぶりとなる「20発カルテット」が誕生した。
中5日での登板となった阪神先発の伊藤将司投手は、5回4安打2失点。3点リードの四回無死一塁で、宮崎の放った平凡なゴロを自ら処理したが、ボールをグラブではじき、手に付かず。慌てて一塁へ送球したものの、一塁・マルテの頭上を越す悪送球となった。これがプロ初失策となり、無死二、三塁のピンチに陥ると、続くソトの遊ゴロの間に1点を献上。なおも2死三塁からは、山本に三塁への適時内野安打を許して1点差に迫られた。
五回にも安打と四球で2死一、二塁とされたが、宮崎を二飛に打ち取り、なんとかリードを保った。降板後は、「再三にわたりランナーをためてしまいましたが、何とか粘りの投球をすることができました。早い回で援護をしてくれた野手の方々に感謝です」とコメントしたが、9勝目を挙げることができなかった。奪われた2点が結果的に痛かった。