阪神・小野寺 プロ初アーチは価値ある同点弾 球団の育成入団選手の本塁打は初

 「阪神-広島」(30日、甲子園球場)

 阪神の小野寺暖外野手がプロ初本塁打を放ち、試合を振り出しに戻した。

 1点を追う四回先頭で迎えた第2打席。カウント3-1から玉村が投じた140キロ速球をガツン。完璧に振り抜いた一撃は聖地の夜空に舞い上がり、そのまま中堅左に飛び込んでいった。うれしい初アーチ。ベンチでは虎メダルをかけられ、笑顔をにじませていた。

 バックスクリーンのメインビジョンでは打球速度165キロ、角度23度、飛距離126メートルと表示されていた。

 今季5度目の昇格で即先発起用された背番号97。右翼の守備に就く際は、虎党から大きな拍手が降り注ぎ、帽子を取って歓声に応えていた。

 出場18試合目、36打席目の初本塁打。阪神の育成ドラフト入団選手が本塁打を打ったのは初めてのケースとなる。

 打った小野寺は「打った瞬間は入ったのかどうか分からなかったので、全力で走っていました。ファンの皆さんが喜んでくれていたので、入ったことが分かりましたし、この甲子園で今まで経験したことのない歓声を受けることができて本当に嬉しかったです。1本目を甲子園で打つことができて良かったですし、次も打てるように頑張ります」とコメントした。

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