阪神 俊介の心に残る城島氏の言葉「本当に頼りになるお兄ちゃんというか」
「ウエスタン、阪神2-2オリックス」(25日、甲子園球場)
今季限りで現役を引退する阪神・俊介外野手(34)が25日、甲子園で行われたウエスタン・オリックス戦で引退試合に臨んだ。「1番・左翼」でスタメン出場し、右翼、中堅と外野全てのポジションで守備に就いた。最後の打席となった延長十回、無死一塁では中前打をマーク。試合後には、「ファンがいるから僕らも野球できてますし。やっぱり最高の味方です」と虎党に感謝した。
さらに、同じ09年に入団し、「頼りになるお兄ちゃん」と慕う城島健司氏との秘話も語った。
俊介の一問一答は以下の通り。
(テレビインタビュー)
-引退試合を終えて
「すっきりしたというか、それが一番ですかね」
-今日はどういう気持ちで
「緊張もありましたし、わくわくも(ありました)。楽しみだったので、楽しくやれたかなと思います」
-最後に安打が出た
「走らなくて良いところで走ってしまったなと思って(笑)。アウトになってしまったんですけど。最後に1本出て良かったです。
-二塁を狙った気持ちは
「ついつい行っちゃったというか、癖というか。前へ行く気持ちが出ちゃったかなと思います」
-最後まで1つ先の塁へ行く気持ちが出た
「そうだといいですけどね」
-守備も左翼から右翼、中堅へと
「この12年間、色んなポジションを甲子園で守らせていただいて、最後にこういう形で監督の配慮で守らせていただいて本当に感謝していますし、本当に悔いはないんで、そういう気持ちです」
-色んな角度で見た
「小さい頃から憧れてやっていた球場で最後、野球人生を終われるというのが最高なことだと思いますし。ここに(鳴尾浜から甲子園に会場を)変えていただいた球団の方にも感謝したいですし、本当に良かったです」
-関係者を招待は
「家族や友人を招待しました」
-感謝の気持ちはプレーで示せた
「最後にちょっとだけ出せたのかなと思いますけど。一生懸命なプレーを見せられたのが良かったと思います」
-プロとして印象に残っているのは
「今は最後のヒットですかね。回ってこないかなと思ってたら、延長に入って回ってきたので、そこは今は気持ちに一番の思いがあります」
-1年目に誕生日のホームランも
「全部を考えるとホームランなんですけど。今は終わったばかりなので、そのヒットが頭から離れないというのはあります」
-プロ12年間の印象は
「あっという間でしたし。本当に悪いことも良いこともたくさんありまして、いろいろな壁にぶつかりましたし、人間としても成長できたと思うので、そういったところは良かったかなと思います」
-悔いはないと
「悔いはありません」
-プレーヤーとしての野球人生は
「もうちょっとやりたかったというのはありますけど、自分なりに12年間精いっぱいやって楽しくやれたので、このプレースタイルで良かったかなと思いますけど」
ファンにメッセージを
「本日は私のために甲子園に足を運んでいただきありがとうございます。どういう形であれ、ヒットを1本打ちたかったので、最後に1本でできたのかなと。まだまだかなというのはたくさんありますので、これからその恩返しを少しずつでもいいんで、できればなと思います。本当に12年間ありがとうございました」
(ペン取材)
-どういった気持ちでグラウンドに立っていた
「とにかく楽しもうと思ってやろうと思いましたし。その中で良いプレーが見せられたらなというのがありました」
-キャンプで最年少の高寺とキャッチボール。若手との関わり方
「やっぱり、若い子は年が離れていてやりにくい部分もたくさんあると思いますし。僕が緊張していた部分もあったので、そういうところでコミュニケーションをとっていけば、やりやすい環境ができるのかなと思ってやっていたんですけど。それを彼がどう思っているのかは分からないですけど。彼が年を取ってからそういうのを気付くと思うので。そこはいろいろコミュニケーションとるようにして今までもやっていました」
-自身も先輩からコミュニケーションを取ってもらった思い出などは
「当時、僕、城島さんと同期入団で入って。よく声もかけていただきましたし、お食事も連れて行ってもらって。本当にそういうところで頼りになるというか。偉大な方なんですけど、本当に頼りになるお兄ちゃんというかそういう感じで接してました」
-印象に残っている言葉
「自分のプレーをしっかりしなさいということを言われて。ちょっと色んなことを聞きすぎていると。自分をしっかり持ちなさいということを言われて。あとは練習しかないぞという言葉を言っていただいたので、それがやっぱり心に残ってますね」
-引退会見のときには金本元監督に報告ができていないと。その後連絡は
「その日、連絡つきまして。笑い話になったんですけど。よく頑張ったなということを言っていただいて。第2の人生の方が長いから、そこでしっかりと恩を返せるように頑張りなさいってことを言っていただきました」
-登場曲は長い間使っているが、思い入れは
「思い入れっていうか、一瞬、聞いた時点でやっぱ、僕に合うな、僕のプレースタイルに合うなっていうか。そういうのでずっと使わせていただいているんですけど、この曲を聴いて励まされたことたくさんありますし、そういうとこでは使っててよかったなと思います」
-最後の打席を終えると大きな拍手。ファンはどういう存在だった
「そうですね、やっぱり最高の味方というか、後ろ盾というか。ファンがいるから僕らも野球できてますし。ファンの声援でプレーができるように努力していることもたくさんあるので、やっぱり最高の味方ですかね」
-甲子園で終われた
「球団の方には感謝したいですし、忘れることない記憶には絶対になるので。大事にこの記憶を残していきたいなと思います」