阪神逆転負け 4番・大山得点圏打率・198 三回1死満塁併殺で流れ変わった

 「広島6-4阪神」(27日、マツダスタジアム)

 意地を見せるのか、それとも…。阪神は4番・大山悠輔内野手(26)が、3度の得点機で凡退したことが響き接戦を落とした。特に押せ押せムードの三回1死満塁で二ゴロ併殺打に倒れたことで、相手に流れが傾いた。得点圏打率は1割台まで落ち込み、主砲の勝負弱さがチームの足を引っ張っている現状。果たして矢野監督はどうする-。

 阪神にとってはドームでの試合が続き、後半戦初となる屋外ゲーム。湿度の高い広島の暑さ同様、不快指数の上がる敗戦となった。

 2点を追う九回。広島守護神・栗林を攻め立て2死二、三塁。一打同点、一発が出れば逆転の場面で大山に打席が回る。巡ってきた汚名返上のビッグチャンス。だが、この日の試合を象徴するかのような力のない三ゴロで、試合は終了した。

 「悠輔(大山)のところにね、結果的にチャンスで回ってきたところのどっかで1本出ればという試合やったと思う。まあ、もちろんそういう打順を打っているんで…」

 矢野監督もこう振り返ったように、フラストレーションの元凶は完全に攻撃の流れをせき止めた4番のバットだ。まずは三回。相手失策で2点目が入り、さらに1死満塁と大量得点のチャンスで大山が打席へ。だがどん詰まりの二ゴロ併殺に倒れて攻撃が終了した。

 ここで1点に終わったことで流れが広島に渡ったのか、西勇が直後の攻撃で1点を失い、四回には逆転を許す。直後の五回2死三塁では眼前でサンズが敬遠され、大山が絶好機で打席に立つも平凡な三ゴロ…。三回に続き大瀬良にはガッツポーズが飛び出した。

 走者無しの八回1死には右越え二塁打を放ったが、得点圏に走者を置いた場面で3度の凡退。得点圏打率はついに2割を切って・198となった。DeNAのオースティンが・348、中日のビシエドが・314、巨人の岡本和が・301…他5球団で4番を張る面々の中でも、断然最下位となる屈辱の数字だ。

 「悠輔(大山)、輝(佐藤輝)っていうのがどっちも悪いから。なかなか機能しないっていうところでもあるし…そこを替えるのか、そのまま行くのかちょっと考えます」と矢野監督はクリーンアップ変更を示唆した。

 我慢して4番で使い続けるのか、あるいは6月後半から7月上旬に5~7番を打たせたように、再び大山の打順を下げて復調を待つのか。このまま首位を堅持していくためにも、待ったなしの決断が迫られている。

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