阪神・ロハス 大当たり!先制ソロ&“V押し出し死球”ハッスル2打点で4連勝導く

 8回、勝ち越しの押し出し死球を受けるも笑顔のロハス(撮影・飯室逸平)
 2回、右中間に先制ソロを放つロハス
 8回、勝ち越しとなる死球を受けるロハス
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 「DeNA2-5阪神」(18日、東京ドーム)

 浮上への軌道に乗り始めた。阪神のメル・ロハス・ジュニア外野手(31)が二回、48試合ぶりとなる先制2号ソロ。同点の八回には勝ち越しの押し出し死球と“大当たり”。前半戦は打率・098と低迷を極めたが、4試合連続安打で4連勝を導いた。外国人枠争いを勝ち抜くため、まだまだ打ち続ける。

 右足首に投球を受けると、その場に倒れ込んだ。ドームの天井を見上げ、すぐに立ち上がる。ロハスは駆け寄ってくるトレーナーを手で制止し、元気よく一塁へ走りだした。値千金の勝ち越し押し出し死球。どんな形でも勝利に貢献できたことがうれしかった。

 「死球という結果だったけど、何としても点を取りたい場面だったから、チームのために勝ち越しの点が取れて良かったよ」

 同点の八回無死満塁。2球で追い込まれ、ドーム内からはため息が聞こえた。それでも、前半戦のロハスとは違う。3球ファウルで粘り、相手の失投を呼び込んだ。ため息が歓声に変わる。攻撃終了後、ベンチに戻るロハスへ虎党は割れんばかりの拍手を送った。

 これだけではない。二回1死。「ジーザス」と打席横にバットで文字を書く。「神よ、自分にご加護がありますように」。1打席目だけのルーティンだ。追い込まれながら、低めの変化球に反応。弾丸ライナーを右中間席に突き刺し、5月18日・ヤクルト戦以来、3カ月ぶりの先制2号ソロを放った。

 父の日だった6月20日の朝、ロハスはアレックス夫人と電話をした。「父の日、おめでとう。いつもありがとう。日本は日曜日だから早くおめでとうって言いたくて。いつも感謝してるよ」。日本時間に合わせて祝ってくれた。リフレッシュで一時帰国し、家族と会えたことがパワーになった。

 前半戦は17試合の出場で51打数5安打、打率・098。ただ、後半戦は一変し、出場5試合で18打数5安打。打率・278で4試合連続安打と結果を残している。

 井上ヘッドコーチは「あいつ(ロハス)の頑張りが連勝につながっている。そこは評価してあげないと。(外国人枠は)いい悩み」と吐露。順当なら26日・DeNA戦での登板が予想されるガンケルの先発機会までは、少なくともアピールチャンスが残っている。

 昨季の韓国二冠王がついに本領発揮か。「少しでも、チームの勝利のために頑張っていきたい」とR砲。悲願の優勝に向け、覚醒中の助っ人が猛虎打線に加わった。

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