「ＤｅＮＡ２－５阪神」（１８日、東京ドーム）

　阪神が終盤に逆転し、今季６度目の４連勝を飾った。先発の伊藤将は８回４安打２失点で６勝目を挙げた。矢野監督は「八回まで投げてくれたっていう、この試合のＭＶＰというか、それは間違いなく将司だよね」と目尻を下げた。

　伊藤将は三回まで１安打の立ち上がり。四回１死二塁から佐野に同点中前適時打を浴び、七回１死からオースティンにバックスクリーンへの勝ち越しソロを被弾した。だが、チームは八回に逆転。その裏を三者凡退に抑えてみせた。

　「エキシビションの中で“将司らしい”というところがなかなか見えなかったから。『どうなるのかな』という気持ちは始まるまではあった」と明かす矢野監督。この日の投球内容を「真っすぐがしっかりコースに投げられていたし、ツーシーム系のボールでゴロを打たせるという、そういう投球ができていたかな」と評価した。

　六回を終えてわずか６７球。打席を迎えた七回にも代打を送ることはなかった。

　「あそこまで頑張っている将司に任せてみよう、と。そういう投球を見せてくれていたんで。中継ぎ陣もオリンピックがあったり、一旦帰ったりとか。球数が増えていたりとか、いろいろあったんでね。総合的に判断して将司に任せようと。それでいかせた」と続投判断した理由を明かした。