阪神・青柳 夢舞台での世界一 悔しい結果も「誇りに思う」坂本、菊池に救われた

 DeNA・山崎(19)と笑顔でキャッチボールする青柳(撮影・高石航平)
 合宿中は大野雄(右)を質問攻めにした青柳
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 東京五輪の野球日本代表「侍ジャパン」に選ばれていた阪神・青柳晃洋投手(27)が9日、デイリースポーツの独占取材に応じ、金メダル獲得に至った激闘の日々を振り返った。悲願達成の最高の結末に喜びを感じた一方、個人的には救援登板2試合で計5失点と悔しさも味わった。超一流の選手らと共に頂点を目指して戦った貴重な経験を糧に、まずは先発投手陣の柱として阪神のリーグ優勝に貢献する考えだ。その1。

  ◇  ◇

 日本代表が7日の決勝で米国代表を破り、金メダルに輝いた。公開競技だった1984年ロサンゼルス大会以来37年ぶり、正式種目としては初の快挙。一丸野球で成し遂げた。

 「本当にすごいうれしいですけど、自分はふがいない結果に終わってしまって悔しい気持ちもあります」

 表彰式では、国歌の「君が代」をかみしめるように聞いた。

 「トッププレーヤーが集まるチームですし、その中で結果として金メダルを取れたというのは素晴らしいことだと思います。僕は悔しい気持ちで終わりましたけど、チームに選んでいただいた、経験させていただいたので、本当に誇りに思うという気持ちです」

 悲願の金メダルを獲得し、チーム宿舎に戻ると時計の針は午前0時を過ぎていた。その後に全員が集合して稲葉監督から最後の言葉を送られ、最終的に就寝したのは同4時頃。興奮と悔しさが心の中で入り交じる中、なかなか寝つけなかった。

 「稲葉監督は『最高のチーム。最高の結果』と話されました。個人的には『ありがとう』と言われました。『ふがいない結果に終わってしまいましたけど』という話をしたら『全然(気にするな)。大事な場面で行ってもらったし』と言っていただきました」

 個人として、ふがいない結果と振り返ったように、初戦のドミニカ共和国戦では2番手で登板して2失点。挽回を期した2日の米国戦では3ラン被弾。その流れで、3日に行われた稲葉監督の49歳の誕生日会では、マイクを持ってバースデーソングを熱唱した。その舞台裏は-。

 「前日に僕が打たれて落ち込んでいたので、キク(菊池涼)さんだったり勇人(坂本)さんだったりが…。当日に呼ばれて『ケーキの時に歌って』みたいな感じで言ってもらったので、結構そういうところに救われた部分はありましたね。(気持ち的に)だいぶ難しいところもありましたけど、本当にキクさんや勇人さんの心遣いかなと思います。与えられたというか、そういう役目をいただいたので、全力でやろうという感じでしたね」

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