【岡田彰布氏の眼】阪神の中断期間のテーマは「どういう先発ローテを組むか」

7回、オースティンを三振に仕留めガッツポーズを決める秋山=甲子園(撮影・田中太一)
先発し投げ込むガンケル=甲子園(撮影・田中太一)
DeNAに連敗し前半戦を終えた矢野監督=甲子園(撮影・田中太一)
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 阪神、オリックスで監督を歴任したデイリースポーツ評論家・岡田彰布氏が14日、甲子園で行われた阪神-DeNA戦で本紙の解説を務めた。試合は反撃及ばず1点差で敗れたが、岡田氏は前半戦で15の貯金を積み上げたことを評価。後半戦に向け、五輪中断期間に先発ローテを確立させることが重要と説いた。

  ◇    ◇  

 阪神は敗れたが、前半戦を貯金「15」で終えた。これは素直に評価していいことだと思う。五輪の中断期間があることで例年と違い、各球団も手探りの状況で約1カ月間の調整を進めていくことになる。阪神からすれば最後に負けが込んだことよりも、これだけの貯金を持って入れると捉えるべきだし、ここまでの戦いはいったんリセットして、後半戦に臨むという考え方をするべきだろう。

 そこでポイントとなるのが、どういう先発ローテを組むか-。残り59試合から再スタートとなる後半戦は、最終盤まで日程が詰まっている。8月は中日、広島、DeNAと現状、Bクラスに沈んでいるチームとの対戦が6カード続き、9月以降の巨人&ヤクルトとの直接対決を見据えながら、どう逆算して組むかを考えないといけない。

 セ・リーグの戦いは三つどもえの様相を呈してきており、阪神からすれば下位チームへの取りこぼしは避けなければならない。これは逆に難しいスタートになることが予想される。日程が詰まっている以上、簡単に先発ローテの組み替えはできないだけに、上位との対決をにらみつつ、中断期間の1カ間でベストの布陣を組む。それで最終盤まで戦い抜いていかなければならない。

 頭数的には6人をそろえ、予備で1~2人ということになるだろう。誰を軸にしていくかという部分では、青柳が東京五輪でどんな起用法になるか不透明。ガンケルら外国人も枠の問題があるため、西勇、秋山にかかる期待が大きくなる。

 打線に関して言えば前半戦でこれだけの貯金を積み上げたことや、代わりになる現有戦力を考えても、大きく組み替えることはできない。とにかくこの1カ月間でどう逆算して、強い先発ローテを作り上げることができるか。ここが一つのテーマになるだろう。

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