清原和博氏 阪神・佐藤輝は「確実に俺を抜く」新人最多本塁打記録更新に太鼓判

 4回、右前打を放つ佐藤輝
 4回、右前打を放つ佐藤輝
 6回、一ゴロに倒れる佐藤輝
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 「阪神1-8巨人」(10日、甲子園球場)

 巨人に大敗したチームにあって、阪神ドラフト1位・佐藤輝明内野手(22)=近大=が、四回に11打席ぶりとなる安打を放った。この一打を甲子園で見届けた清原和博氏(53)が、怪物ルーキーのポテンシャルを大絶賛。西武、巨人、オリックスで活躍した偉大な大打者は賛辞の言葉を並べて、今後のさらなる活躍に期待を寄せた。チームは巨人にゲーム差2・5に迫られたが、11日に勝利して前半戦首位ターンを目指す。

 序盤からの劣勢に、ため息しか出ない虎党へ、そして希代の大打者へ佐藤輝が希望の安打を届けた。6点を追いかける四回1死。フルカウントから内角のスライダーにうまく腕をたたみ、右前へ強烈な打球を飛ばした。

 7日・ヤクルト戦(神宮)で20号2ランを放って以来、11打席ぶりの安打。厳しい内角攻めに苦しむ中、約1カ月ぶりの6番起用で不振脱却の兆しを見せた。

 すると、テレビからは「打ってくれましたね~」とうれしそうな声が。声の主は西武、巨人、オリックスで活躍した清原和博氏だ。この日、12年ぶりに解説復帰。初めて、生で見た虎の怪物新人に胸を躍らせた。

 「確実に僕の記録は抜くと思うんですよね。佐藤選手はもう仕上がってますから。甲子園は浜風がきつい。東京ドームなら楽に40本は打つと思います」。それに加えて、体つき、スイング、パワー、メンタル…。次々と賛辞の言葉を贈った。

 佐藤輝は現在、歴代新人左打者トップタイの20本塁打を記録。「もっともっと上を目指して頑張っていきます」と話していたように、その11本上には59年の大洋・桑田武と86年・清原和博が新人歴代トップとして君臨している。

 左右の違いはあっても、長距離砲としての大先輩からのありがたい太鼓判。持ち味の長打力と共に、三振数の多さも目立つが、それでも同氏は「当てにいかないってところは彼のメンタルの強さを感じる」と、今後の復調を予言した。

 六回2死では一ゴロに倒れ、七回の守備からベンチに退いた。矢野監督は「いや、全然(違う)」と、故障ではないことを強調。佐藤輝も最後までベンチで声を出していた。

 プロ入りが高卒と大卒の違いはあるものの、清原氏は「佐藤選手は(体は)もう仕上がってますからね。すごいです。日本のプロ野球界ではトップクラスじゃないですかね」とも評した。球史に名を残す偉大な男からお墨付きを得た虎の黄金新人。前半戦残り4試合で、少しでもその背中に近づいてみせる。

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